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SV650X SS-OVALスリップオン開発  - 序章 -

DSCN3233.jpg

皆様お久しぶりです。

商品開発ブログ(FC2)の更新は久しぶりとなります。

今回は、来週のJMCA認証試験に向けてK様にお借りした車両でSS-OVALスリップオンの開発日記を書いていきたいと思いますので宜しくお願い致します。

※ ブログを書いているこの時点で実際には全てのベンチテストを終了しています。時系列で書いていきます。

このSV650Xですが、実はお借りしたK様の車両には先に発売したチタンオーバルスリップオンが既に装着されており、弊社が車両手配の不備で少々困っていた時にお声掛け頂き、ありがたく開発に使わせて頂く事となりました。

因みに先に発売しているチタンオーバルスリップオンのSV650X装着画像はコチラです。

まずはチタンオーバル(ソリッド)タイプから。

SV650X OV3650JM (6)
SV650X OV3650JM (3)

そしてチタンオーバル(焼き色)タイプです。

SV650X SV3650JM (4)
SV650X SV3650JM (2)

※ その他、装着画像はH.P製品ページにて紹介していますので宜しくお願いします。

SS-OVALスリップオンの開発に入る前にまずはSV650Xノーマルのデータから確認です。

DSCN3256.jpg

V型ツインらしいトルク感で、ピークパワーまで力強く一気に吹け上がり、綺麗なパワーグラフとなりました。
伝わる振動やノーマルといえど吹け上がる際のVツインサウンド。。。惚れてしまいますね。。。(笑)もう100点満点です。

次に既に発売中のチタンオーバルスリップオンのデータがコチラ。

比較データSV650X
当たり前といえば当たり前ですが、開発当時の記憶と共に思った通りのパワーフィーリングで良い感じです。

SV650はノーマルのエキパイの完成度も高く、またサイレンサー自体も良く出来ていてどこの寸法を変更してもパワー変化が少なく、前回の開発時にも「どこにポイントを置くか」が焦点となりました。

ただそれに反してですが、仕様を変えた時のパワー変化は少ないもののサイレンサー構造の仕様変更に関して音量・音質の変化が思った以上に大きく、結果として1回目のJMCA認証試験は不合格となり、後日行われた2回目の試験で合格した経緯があります。

不合格となったのは加速走行騒音試験で1回目の不合格時には82dBに対して83dBオーバー(試験結果としては84db)となり、また運悪くこの時、自身で試験に行ってなかった事もあり、落ちた音量の原因に少し理解に苦しみました。

そして迎えた2回目の試験、Vツインらしさを残しつつ音量に関わる、いわゆる雑味(雑音)を調整し臨んだ結果が80dBと、82dBに対して今度は逆に2dBのアドバンテージを残しての合格となったのですが、1回目の結果をこの耳で体感していない事もあって、この試験結果には少々驚きでした。

というのも、1回目と2回目の仕様変更の差がかなり小範囲のものだったからです。

このクラスの排気量、ましてやVツインエンジンですから、水温が上がってからのエンジンノイズや排気音は当然ながら上がり、この事はマフラー屋さんでなくてもバイク屋さんなら公然の事実としてあるのですが、おそらく一回目の試験でもタイミング次第ではそのまま合格していた可能性もあったのでは?と思える位の小範囲での改良でした。

その結果、近接騒音値も87dBと音質は変わっているのですが音量自体はノーマルとほぼ変わらない結果となりました。

音量を大きくする事自体が目的ではないのですが、マフラーを開発する上では重要な要素で、バイクのキャラクター的にももう少し音量があっても良いのでは?とも考えたりします。

今回の開発ではそんな思いも相まって、SS-OVALスリップオンの作業に取り組んでいます。

まぁ、書くのは簡単なんです、はい(笑)
実際に作業するのは本当に難しく、またやり過ぎて試験に落ちて来る訳にもいかず。。。パワー的な事は凡そ見えているのですが、やはり音量・音質に関してはパワーカーブを整えながら考えていく事になるでしょう。

DSC_0175.jpg

因みにSS-OVAL仕様での一発目は前回開発時のデータを踏まえて音量は気にせず。。。といっても近接は93dBという仕様でパワー重視のタイプでベンチテストです。

その結果がコチラ。

プロト1
スリップオンの開発においてこのSV650X(SV650ABS)の場合、ピークパワーは殆ど変わらないのですが、なかなか良い結果となりました。

チタンオーバルのデータと似ている。。。と言われれば確かにですけど、これは開発している人にしか分らない部分ですが、まぁ上々のデータです。

「開発している人にしか分らない部分」と書いた時点で他の人に分らなかったら独りよがりになる訳ですが(笑)、ピークパワー以降の落ち込みを減らすべく造った構造で、それ自体は上手く機能しましたが、極低速、中速域でのフィーリングがかなり良かったので、このあとの弾みが付きそうです。

とはいえ、加速走行騒音は間違いなく落ちるレベルで、仕様違いのサイレンサーでその辺りも含めて進めていく予定です。

それではこの辺りで。

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Author:ダブルアールズ
WR'S(ダブルアールズ)マフラーの開発状況などを掲載。

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