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GSX-R125/150 マフラー開発日記 - GSX-R150完結編 -

GSX-R150マフラー開発 (13)

皆様、こんにちは。
既に発売され、おかげ様で大好評を頂いているGSX-R125/150用JMCAフルエキゾーストですが、開発日記が完了していませんでしたのでその更新です。

開発当時はずいぶんとバタバタしてた事もあり、アメブロの日々の出来事ブログの方で更新した事でコチラの方もブログを完結したと勘違いしていましたが、先日、読者の方から「ブログが途中で終わっている」とのご指摘を頂き、慌てて更新してる次第です。

GSX-R150からの更新ですが、ご興味のある方は拝読頂けたら幸いです。

開発当時、弊社のシャーシダイナモが故障していましたが、その後、復旧して再び更なるパワーアップを目指して作業が進みました。

それまでのベンチテストで、3種類のセンターパイプをベースに様々なサイレンサーを組み合わせて測定、その結果、ポイントになる部分が明確に分って来ました。

前回、最終更新したブログでも書きましたが、このマフラーにおけるポイントは触媒にありそうです。

最近のバイクは特に言えますが、触媒の位置や採用する触媒の大きさでマ、フラー寸法はもちろん、パワーカーブにも大きく影響します。

皆さん、触媒を外したらパワーが出ると思っていませんか?
イメージが先行する部分でもありますが、「触媒外す=パワーアップ」とは中々いかないのが、マフラーの面白いところであります。

これは開発する上で順序次第なところもありますが、例えばレース用マフラーを造る際には当然、触媒が無い事を前提に造るのですが、仮に良い結果が得られたとして、ここにJMCA仕様に変更しようと触媒を入れると、中高速域を中心に大きくパワーダウンする事となります。

ちょっと前まではこんな感じで多くのメーカーがパワーを出した後、触媒を装着して寸法を微調整するといった事が多かったと思うのですが、今では触媒がどんどん大きくなり、触媒を無視してマフラーを開発する事は出来ず、その排気量や排ガス浄化性能を検討した上で、いわば「触媒ありき」でマフラーを開発する事が増えましたし、むしろそうしないと厳しい排ガス規制や音量規制に対応したマフラーは造れない様になってきています。

今回、GSX-R150ではJMCA認証マフラーとレース用(販売予定なし)の2種類を製作しましたが、同じ車両のマフラーとは思えない位に管長や仕様が異なっています。

それ位にマフラー開発のアプローチが一般公道用とレース用では違うという事になります。

話を戻すと前回テストした仕様のマフラーから触媒サイズを少し大きな物に変更しました。
排ガス自体は前回の物でもクリアしていたのですが、触媒を大きくする事で抜けを良くするという事ではなく、逆にある程度の排圧をかけるのが一つの目的です。

触媒装着位置を決めてサイレンサー構造も前回の仕様から少し変更し、ベンチテストを開始です。

GSX-R150 ノーマル (5)
と、その前にノーマルマフラーでのパワーチェックを先に行います。
そして比較したパワーグラフがコチラです。

GSX-R150 WRS JMCAプロト2
結果として高速域でかなり力強いパワーを発揮する事となり、ピークパワー発生回転数は12,500rpmという、ノーマルより1,500rpmも回る仕様となりましたが、個人的には9,500rpm近辺ではもう一息といった感じです。
実際、前回の仕様と比較してもこの部分でパワーが劣っています。

音量自体は90dB~91dB前後でしたが、高回転域の音質も金属音と言うか、あまりよくありませんでした。
この時点までは前回仕様を小変更する事で解決出来そうに思っていましたが、パンチング構造やパンチング径を全て見直す事にして、触媒はもうワンサイズ大きな物に変更する事に。

GSX-R150 ベンチテスト (6)
触媒変更に伴って管長も微調整していきます。

そして最終的に出た結果がコチラです。
GSX-R150 ノーマルvsJMCAフルエキゾースト
9,500rpm辺りのパワーカーブも改善し、非常に伸びやかな拡ろいパワーバンドを持つマフラーになりました。

音量はこの仕様で90dB前後と少し下がり、音質に関してはそれまでの金属音が消え、低音の効いたレーシングサウンドにも似た音質になり、聞き心地もOKです。

このGSX-R150ですが、近接騒音値は94dB以下なので、騒音値自体は余裕でクリアしているのですが、シングルであるが故にアクセルをブリッピングするとそれなりに存在感があるので、むやみに音量規定値ギリギリに設定する事は避けたい事がひとつ、それにこのマフラーは当初から「GSX-R125/150用」として販売する目的があったので、GSX-R150で音量を大きくし過ぎると、GSX-R125に装着した際、125ccの規定値(90dB)を超す恐れがあったので、その点も踏まえての音量です。

GSX-R150 WRS 最終型(赤) VS PROT2(青)
因みに最終仕様が赤線で、その前の仕様が青線です。
9,000rpm~10,000rpmが大きく改善出来た事が確認出来ます。

この仕様でJMCA認証試験を受験し、チタンオーバルは近接91dB/加速79dB、ラウンドタイプは近接90dB/加速78dBで合格して参りました。

こうしてGSX-R150用は完成しました。

このあとGSX-R125でのテストですが、装着確認自体は既に出来ており、あとはベンチテストによるパワーチェック、そして音量等の測定です。

ベンチテストの結果、パワーグラフ自体は良くても音量が規定値を超えると同じ仕様(品番)で販売出来なくなるのでこの時点では結構ドキドキです(笑)

以降は次回に続きます。
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ダブルアールズ

Author:ダブルアールズ
WR'S(ダブルアールズ)マフラーの開発状況などを掲載。

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