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CB400SF・SB(型式2BL-NC42)用スリップオン 開発日記 

DSCN1870.jpg

皆様こんにちは。

さて前回からの続きです。

センターパイプが大口径φ60.5になった事に加え、SS-OVALのサイレンサー内部の仕様が比較的に抜けが良い構造の新型Nina400用のサイレンサーの組み合わせで音量的には数値が大きく出ると思われたのが、86dBとノーマルより4dBも静かな結果となり驚きましたが、ラウンドタイプの方は当初、前モデルと同じ構造ながら出口のインナー径を大きくした物を用意して計測したところ、こちらも87dBと、予想外の展開です。

BK1455JM (6)
因みにこのサイレンサーのインナー径を大きくした仕様だったのですが。。。


この時点でサイレンサーの種類に合わせてコンセプトを定め、SS-OVALの方はその質感に合わせてジェントルな音質でハイエンドモデルにふさわしい雰囲気に仕上げる事にしました。

一方、ラウンドタイプは外径をスリムに、そして長さもショート化して、ラウンド(真円)の持つスポーティーさとワイルド感を前面に押し出す感じに仕上げる事にしました。

2018CB400SF・SB (10)
という事で内部構造を変更すると共にラウンドタイプの方は全くのイチから製作する事にしました。
ラウンドタイプは「Sラウンド」と呼ぶ事にしましたが、写真の様にサイレンサー差込径とサイレンサーシェルとのバランスをGPサイレンサーの様にギリギリまで攻めた感じで仕切り直しです。

Sラウンドはその後、音量を調整しながら外径や長さを調整し、最終的にはこんな感じで完成です。

DSCN2024.jpg
一番上が前モデル用に使用した物(φ105×350L)で、下の2本は今回採用したサイレンサー(φ86×330L)となります。
実物より写真で見ると案外差が分りにくいですね。。。(笑)

IMG_1802.jpg
装着した写真の方が分りやすいですかね?こんな感じです。

音量に関しては、ジェントルな感じで仕上げるSS-OVALはノーマルより少し大きい音量で、重低音を効かせる様にした結果、ノーマルより1dB大きい91dB(試験結果)としました。

2018CB400SF・SB (14)
それでもサイレンサー容量自体が大きいので結果としてバッフルレス仕様で後ろからの見た目はインパクトがあります。

Sラウンドはワイルドさを演出すべく、こちらは音量・音質の調整にかなり苦労しましたが、このバイクの規制値(95dB)に対して94dBと、直4サウンドを余す事なく楽しんで頂ける仕様に決定しました。

その他、ベンチテスト用にそれぞれ何種類かのサイレンサーを用意して、いざ計測です。

DSCN1894.jpg
まずはSラウンドから。

そして出たパワーグラフはこんな感じです。

DSCN1901.jpg
黒丸で囲んでいる部分は、2バルブから4バルブに切り替わるところで、パワーの落ち込みではないのでご安心を。

ノーマルの時点で前モデルより3馬力も上がっているので、上積みは難しそうな気がしていましたが、思った以上に加速スピードも速く、対比グラフにもしっかりその差が表れていて結果としては上々で良かったです。

因みにこのスリップオンは、平成28年排ガス規制に合わせてかなり大きく目の細かな触媒が組み込まれているので、パワー的な事に一抹の不安を感じていましたので、一気に肩の荷が下りた気分でしたね(笑)


DSCN1891.jpg
続いてSS-OVALのベンチテストです。
こちらはSラウンドより音量が小さいとはいえ、写真の通り、バッフルレス仕様なのでパワー的には遜色の無い筈ですが。。。

DSCN1903.jpg
コチラもやはりほぼ同じ様なグラフとなりましたね。 ホッとしました。。。(笑)

ただ、このままでOKという事ではなく、この後も仕様を変えたサイレンサーでベンチテストをしましたが、良くも悪くもパワーグラフは誤差程度しか変わらない事を再確認して、無事ベンチテストは終了となりました。

因みにこの後、触媒を外した状態でもベンチテストをしたのですが、パワー的には全く何の変化も無かった事を確認しています。

結論からいうと、決め付けるのはアレですが、スリップオンという性質の中では現状、ベストに近い物が出来たと考えています。

試験結果は既にアメブロの方でも更新させて頂いた通り、無事合格となりました。

排ガスに関しては平成28年規制がかなり厳しくなった事で、それまで入れていた触媒と比べてかなりの大口径化、そして触媒コストも2倍以上になり、造る側にも購入されるユーザーにとってもメリットの無いコスト増となってしまうのが大変残念ですが、今の時代は「安心・安全」が最大のテーマであり、またアフターマフラーとしての責務でもありますので、この部分はしっかり対処しながら今後も向き合って行くつもりです。

既にH.Pインフォメーションではリリース情報を更新しておりますが、納得の仕上がりとなっていますので、是非体感して頂ければ開発した者として嬉しく思います。


商品の詳細はまた詳しくお知らせしたいと思いますので宜しくお願い致します。

2018CB400SF・SB (30)
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WR'S(ダブルアールズ)マフラーの開発状況などを掲載。

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