2018Ninja250・2018Ninja400 スリップオン開発日記

2018Ninja400 マフラー開発ブログ (11)

WR'S(ダブルアールズ)マフラー開発担当です。

2018Ninja250に続き、本日は2018Ninja400用スリップオンに関して書きたいと思います。

2018Ninja400ブログ (2)

マフラー開発には、業界を代表する老舗メーカーでいつもお世話になっている「ハリケーン」さんに2018Ninja400を貸与頂きました。
で、車両を持ち帰って早速ノーマルの音量をチェック。弊社での測定値は85dBという結果でした。

2018Ninja250と比べると明らかにトルク感のある低音の効いた音質で、計測する回転数がNinja250の6,250rpmに対してNinja400は5,000rpmと、測定回転自体は低いものの、レイアウト的に同じであるスリップオンの内部構造を共通化出来るのか?その辺りを念頭に置いてのスタートでした。

DSCN1305.jpg
ノーマルの車体を見比べた時に、「250」、「400」というデカールを見ないと判断付きにくいのですが、実はサイレンサーの長さがこんな感じに結構違うんですよね。 ※ 下側のサイレンサーが400です。

車体(スイングアーム)に貼っている測定数値は250より400の方が1dB低いのですが、これはサイレンサー長も消音に大きく貢献していると思われますが、とりあえず音量的には同じ構造でいけそうな事が分かり、ホッとしました。

250に続き、400の方も街中で乗らせて頂きましたが、軽量な車体に48馬力のエンジンは、実にキビキビとそしてトルクも十分あるのでかなり快適にそして速く走らせる事も出来ます。

2014Ninja400に少し乗っていましたが、このツアラータイプの2014Ninja400とは全くの別物で、スポーツタイプの2018Ninja400とは比較対象として考えない方がいい位にキャラクターが異なっています。

そんな2018Ninja400のノーマルグラフがこちらです。
2018Ninja400ノーマルデータ
低回転から淀みなく一直線に上がっていくパワーカーブが、このバイクの魅力であり、車重が250と変わらない事もあって、加速力も魅力なのが2018Ninja400です。

巷では昔の59馬力時代の400cc達と最近のバイクの馬力とを比べられたりしていますが、ハッキリ言って街中や高速道路においても、この48馬力の方が59馬力時代のバイクより確実に速いですよ!数値というのは比較対象として分かり易いですが、その数値を発生させるトルクバンドが、今のバイクの方が圧倒的に広いのがその理由です。
その昔、59馬力のバイクをベースにサーキットを走っていましたが、現在のタイヤ性能やサス性能も含めたトータルバランスにおいても、この2018Ninja400は勝っているのではないかと感じています。

※ 少なくとも学生の頃に街乗りで乗っていたGPZ400R(59PS)よりは間違いなく速いです、はい(笑)

話を元に戻しますが、この2018Ninja400でもまずは弊社のシャーシダイナモ上で回してフィーリングを見ながら何パターンかテストを行った結果、2018Ninja250スリップオンの最終仕様の寸法がかなり良さそうでしたので、音量を測定してみる事にしました。

2018Ninja400 マフラー開発ブログ (2)
2018Ninja400 マフラー開発ブログ (4)
音量自体はサイレンサータイプで若干違うとはいえ、250よりも0.5~1dB前後の差くらいで大きく変わる事はありませんでした。

これには正直、ホッとしました。
ベンチテストでの音量・音圧は明らかにNinja400の方が迫力がありましたので、近接でも大きい様ならば仕様を変更しなければなりません。
因みに250と仕様が異なる事を危惧しているのではなく、音量を抑える為にインナー径を絞ると、性能面にもマイナス方向に働く事が、ベンチテストをしていて分かっていたからです。

後は加速走行騒音値の問題ですがベンチテストと同じく、明らかにNinja250より大きいのですが、弊社内での仮想試験ではほぼ問題ないと判断出来る数値でしたので、この仕様で最終ベンチテストを行う事にしました。

その結果ですがまずはチタンオーバルからで、サイレンサー構造自体はラウンドタイプと完全に同設計です。
それで出たグラフがコチラです。

Ninja400 ラウンド・チタンオーバル
青線がノーマルで赤線がスリップオンですが、正直ここまでいいパワーグラフを描くとは想像していませんでした。

かなり良いグラフでアクセルレスポンスもシャープで綺麗に吹け上がってくれてます。
そして音量的にも400ccらしくなかなかの迫力で、「本当に加速試験通るのかな?」と思った位(笑)に、重低音の効いた良い音質でした。
チタンオーバル、そしてラウンドタイプはこれで行く事に決定し、いよいよSS-OVALのテストです。
2018Ninja400 マフラー開発ブログ (11) -
250の時もそうでしたが、400に装着してもなかなかの相性の良さを見せてくれていたので楽しみです。

そして出た結果がコチラ。

Ninja400  SS-OVAL
同じく青線がノーマルで赤線がSS-OVALです。
思った通り以上の仕上がりで、一発合格という感じでしたが、この時点では加速走行試験がどうかな?という事で、JMCA認証試験には念の為に仕様の違う予備サイレンサーを、それも2本持ち込みました。。。(笑)
なるべくこの仕様に近い物をと思い、サイレンサーを用意したのですが、結果はそのままの仕様で見事合格となりました。

2018Ninja400の試験結果は以下のとおりです。

・ラウンドタイプスリップオン        近接騒音値 89dB  加速走行騒音値 79dB
・チタンオーバルタイプスリップオン   近接騒音値 92dB  加速走行騒音値 80dB
・SS-OVALタイプスリップオン       近接騒音値 91dB  加速走行騒音値 80dB

となりました。

2018Ninja250、そして2018Ninja400共、各3タイプのスリップオン全てを合格する事となりました。

以上が今回の2018Ninja250/400 スリップオンマフラーの開発経緯となります。

※ 今回、2018Ninja400をご提供頂いたハリケーン様、本当にありがとうございました。


さてこの後もプレートステーの製品仕様への変更や諸々ございますので開発日記はこの後も更新予定です。

ご興味ある方は引き続き拝読頂ければ幸いです。

それでは今日はこの辺りで。
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WR'S(ダブルアールズ)マフラーの開発状況などを掲載。

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