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GSX-R150 マフラー開発日記

GSX-R150 ノーマル (9)
皆様、こんばんわ。
昨日、ブログを更新しようと思っていましたが来客で更新が出来ず、本日も色々と打ち合わせ等もあったりで、結局この時間の更新となってしましました。

忙しいのは結構な事なのですが、開発作業に入っている時は正直、集中したいので誰からの連絡も取りたくなくなるのですが、そこは少人数の会社なのでそういう訳にもいかず、それなりに時間と手を取られてやる事が後ろにズレていくので少々困ったものです。

まっ、深く考えずに前に進みましょう!(笑)

今回の製品開発ブログは現在、シャーシダイナモがまだ直っていない事もあり、マフラーを造ってはテストというトライ&&エラー式のブログとは少しだけ嗜好を変えて、どんな感じで造っていくのかという手順を追いながら書いてみたいと思います。
因みに機械は来週早々に直る予定ですのでそこからはいつものトライ&エラー式の内容も織り交ぜられたらと思っています。

さて、エキパイを曲げていく訳ですが、まずはその前に排気ポートにささるパーツを旋盤で加工し、今回このGSX-R150レース用マフラーに使うテーパーの製作を先にします。

ベンチテストデータは拾えていませんが、エンジンを全開で回してみて感じた事は吹け上がりがシャープで力強く加速するのですが、ピークパワーを発生する手前の10,000rpm位から頭打ち感というか、明らかに加速感が鈍ります。
そりゃ当然といえば当然なんですが、エンジン側ではなく、マフラーの方で何とかなりそうな感じのイメージです。

前回のブログでノーマルのベンチテストデータを見ないまま作業に入るのに違和感があるという趣旨の事を書きましたが、エンジンを回してみて数値こそ見えないものの、長年この作業をしているので感覚的な事は分ります。
因みにグラフを見ずにマフラーを造る事自体は特別な事ではなく、シャーシダイナモを持ってない会社は当然、そうするより仕方が無いでしょうし、機械があったとしても先にマフラーを造り、最後にノーマルと比べながらベンチテストで寸法を詰めていく会社の方が多いと思うので、前回のブログの後に「作業が大変ですね~」って某ショップさんとの話の中で言われましたが、ぜんぜん大丈夫です、はい(笑) 
そもそも昔は私もそうして造った後に検証していたのですが、ノーマルのスペックを確認し、そして純正マフラーの寸法をチェックするルーティンがそのバイクの素性を推理出来るので好きなだけなんです。。。(笑)

話を元に戻しますが、ノーマルを全開で回してみた結果、レース用マフラーに必要な高回転域のパワーを稼ぐ為にこうしたら良いと思う寸法のマフラーをまずは2種類と、それで方向性が逆の方向に出た時の保険に1種類の合計3種類のエキパイを造る事にしました。

それぞれの仕様に合わせて若干違うサイズのテーパーを造っていきます。
GSX-R150マフラー開発 (1)
ステンレス板を型紙に合わせて罫書き、それをコンターマシンで切り、テーパー状の金型を使ってハンマーで丸め、そして溶接していきます。
ごめんなさい、作業毎の写真があればいいのですが。。。かろうじて仕上がった写真だけは気が付いて撮りました。
開発の場合、基本的に試作なのでこれは毎回同じ様な手順を踏んで欲しい寸法のものを製作していきます。

GSX-R150マフラー開発 (2)
こうしてプレスで押した製品用のテーパーと組み合わせながら欲しい寸法をバイク上でレイアウトしていきます。
右上に見える旋盤で削ったリング状の物が排気ポートの中にささる部分です。

因みにこのテーパー長やその角度は経験上の黄金比がありますが、これは各社それぞれですね。
直径何ミリの時のこの部分に使う時はコレ!とか、私の場合は結構あります。
テーパーパイプは、何に使っても何処に使っても効果を発揮するものではなく、使ったら駄目な場所や使わない方がいい場合も多々あるんですよ!
見た目がそれっぽいから、パワーが出てるみたいなイメージになりますが(笑)、こればかりはベンチテストでハッキリ答えが出るので、イメージで造るとロクな事ない場合も多いパーツです。(パワーカーブにも出ますからね)

さて準備も整い、エキパイの寸法も頭の中には図面であるのですが、最終的に寸法を変更し易い様にエキパイ部を少し短くして、テストの中で連結して長さを調節出来る様にして進めます。

GSX-R150マフラー開発 (3)
角度と長さを決め、カウル類やエンジンとのクリアランスを考えながらレイアウトしていきます。
マフラー屋さんの中にはノーマルマフラーで冶具を作り、そこから曲げて行く方法をとる場合もありますが、私はハッキリ言って嫌ですね(笑) せっかくフリーハンドで自由なレイアウトが出来るのにそれをしないのは勿体無いと思っていますので。。。

GSX-R150マフラー開発 (4)
マフラーの出口方向の向きの調整や、車体に対してのクリアランスの微調整を曲げながら行っていきます。
今回のパイプ曲げは、去年導入したベンダーを使って曲げてますが、このベンダー、小さい曲げアールでもかなり綺麗に曲げる事が出来るので、曲げていて楽しいですね。

GSX-R150マフラー開発 (5)
エキパイヘッダー部分はφ32を使用していますが、曲げた部分をノギスで測ってみると… φ31.90と、かなり精度良く曲がっている事が確認出来ますね。
マフラーには曲げが付き物ですがなるべく変形しない事が望ましいのでこの点はいいところです。

GSX-R150マフラー開発 (6)
ヘッダー部分が決まったら、センターパイプも予め設定した寸法でレイアウトしていきます。

GSX-R150マフラ<br />ー開発 (7)
そしてまず試作一本目のエキパイレイアウトが完成。

GSX-R150マフラー開発 (8)
ステンレス板を切って曲げて溶接したテーパーはこの部分に使っています。

とりあえずまずはテスト用パイプの1本目が完成。

ここから先は次回のブログで書いていきたいと思います。

それでは今日はこの辺りで。
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Author:ダブルアールズ
WR'S(ダブルアールズ)マフラーの開発状況などを掲載。

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