FC2ブログ

新型CBR250RR マフラー開発日記② ベンチテスト編その3 そして試験合格へ

新型CBR250RR 最終仕様フルエキ (8)

皆様、おはようございます。
12月に入り、本格的な寒さになって来ましたね。。。
毎年、この12月になるとご注文の数は増えて年の締めくくりとしては良い終わり方をさせて頂いてますが、今年は10月後半から11月が調子悪かったので、「どうかな?」と思っていましたが、おかげ様で例年通りの賑わいを頂いており、本当に感謝です。

仕事の日数的には今年もあと2週間位なので体調を壊さない様にこのブログも含めて頑張っていきたいと思います。

Sフルエキ  CBR250RR (15)

さて前回ブログではJMCA認証試験に向けてようやく目処が立ちましたが、、近接は余裕ながら加速走行騒音が危なそうな感じでした。
そもそも簡易測定では正確な数値が判る訳でもなく、そういった意味では各メーカーが本当に苦労する次第であるのが、加速走行騒音なんですよね。

そう、近接騒音値の数値からでは全く想像出来ないんですよ、これが。

この新型CBR250RRでいうと、それでもおそらくいけるであろうと思えるのは、前回のフルエキゾーストの数値が今回の数値より高かったにも関わらず、合格して来たという事が一応の根拠ですが、あくまでも簡易測定なので常に同じ条件で計測出来ているかというと、少々精度に欠けると言わざるを得ず、実際のところ当たって砕けろ!って感じです。。。(笑)

アメブロで合格して来た時の報告でも書きましたが、最近のバイクは少々クセが悪く、水温次第で音量が結構変わったりしてどのメーカーもそれで苦労するのですが弊社もご多分に漏れず苦労しており、そういう意味では完成した今回のマフラーがA仕様とするなら、少し音量を抑えたB仕様も製作、保険として試験に持ち込む事にしました。

書くのは簡単ですけど、単純に音量を抑えた物を造るならそんなに苦労はしませんが、それでは「今まで開発してきたプロセスは何なの?」となって来ますよね。
だからそう簡単にいかず、B仕様に合わせて触媒の位置を変更したり再度、ディフェーザー付きの物を試してみたりして、何とかこれはこれで納得のいく特性に仕上がりました。

タイプ3B
赤線がB仕様のフルエキで青線が現在販売中のフルエキです。
高回転域(11,000rpm)付近とピークパワーは落ちていますが、中速域のレスポンスがかなり良く、グラフにもそれが表れています。
因みに比べているのはノーマルよりパワフルな既に発売中のフルエキですから、当然ノーマルよりはかなりパワフル仕様です。

これはこれでかなり良かったので、仕様A、Bと最後までどちらをメインにするか迷いましたが、今考えたら結果としてB仕様の方がストリートでの実用域が太くなっているので結果としてこちらで良かったのですが、当時はベンチマークしていた事に拘ってしまった事もあり、下記のグラフを比較してメインでの試験はA仕様で行く事にしました。

タイプ3 AvsB
赤線がB仕様のフルエキで青線がA仕様です。 当然ながらどちらも満足するマフラーではありましたが、まずはピークパワーを取った訳です、はい。

Sフルエキ  CBR250RR (18)
JMCA認証試験に行く時の写真ですが、出口のデザインはこの時にはまだ決めてませんでしたが、とりあえずA仕様はこんな感じです。
で、試験の結果はというと残念ながらコンマ数デシベルオーバーで不合格。。。ではB仕様で、という事になりましたがA仕様を計測の時からウチのCBR250RR君の機嫌が悪く、この日は11月中旬にも関わらずTシャツ一枚という格好でもいける位に暖かく、エンジンもアッチアチで音量も大きめな感じ。。。(笑)
加速走行騒音の簡易テストではA仕様より1~2dB低かった筈が、A仕様と同じく不合格となりました。
そんな事はない筈と、再度挑戦しても結果は変わらず、今回は諦めようかと考えていましたが、昼食が終わり、エンジンが冷えている事を確認、加速試験のテストコースが他社さんのマフラー付け替えのタイミングもあって空いていた事と、皆さんの勧めもあって再試験をさせて頂く運びに。。。

エンジンを掛けた瞬間、明確に分りました。間違いなく試験に通る音量。。。というか、CBR250RR君の機嫌が戻っていました(笑)
結果は、結構余裕で合格となりました。因みに当然ながら仕様は変更せずです。

試験を行っている最中、各社の開発担当も「最近、こんな事ってよくありますよね~」って話が出る程、このCBR250RRが決してハズレではなく、よくある事なんです。。。さすが、皆さん開発をされているだけあって皆さんも苦労されているみたいです、はい(笑)

結果はこのB仕様で 加速走行騒音が81dBで近接は92dBという公式結果となりました。

終ってみれば会社で簡易測定した結果に近く、この時は正直ホッとしました。

Sフルエキ  CBR250RR (20)
で、帰りはB仕様であるこの出口のマフラーを装着して帰阪しました。

この認証試験でも、何社かやはり「社内で測定して来て大丈夫!」と判断したマフラーが予想外の数値で不合格になったりと、なかなか本試験を仮想でシュミレーションするのに一苦労もフタ苦労もしてる次第で、例え近接騒音値が余裕でクリアしていても、加速走行騒音値に関しては、試験をしてみるまで予測出来ないところがあり、毎回難しく感じますね。。。まぁ、頑張るしかないですけどね。

さてさてB仕様で無事合格し、レイアウトの微調整等、最終プロトタイプとして量産タイプに向けて作業は残したままで、ここから量産に向けての微調整に入る事となります。
といっても、合格して来た寸法からは1mmも変更出来ないのであくまでもセンターパイプの角度調整で対応するのみですが。

合格後、少しバタバタしていましたが、再確認をする為に11月下旬にあらためてノーマルマフラー及びこの最終プロトタイプ(B仕様)をベンチテストで確認、その結果がコチラ。

最終仕様vsノーマル
赤線が最終プロト(B仕様)で黒線がノーマルマフラーです。

最終プロトのパワーはほぼ一緒で変わりませんでしたが、ノーマルはピークパワー以外は前回測定より向上しましたね。
それでもしっかりフルエキの恩恵である圧倒的なパワーフィールが、多用する常用域(6,000~10,000rpm)で如何なく発揮出来ていると思います。

正直、「JMCA試験に無事合格して来ました」という事のみでA仕様が不合格だっただの、B仕様がA仕様に少しピークで負けているグラフ等々、こんなに隠さず起こった事実を書く必要はないのですが(笑)、まぁ、期待して拝読頂く方々への御礼も込めて、このマフラー開発プロジェクトに書き記し、終えたいと思います、はい。

そして。。。

新型CBR250RR 最終仕様フルエキ (5)
ようやくというか、やっと最終レイアウトが決定しました。

新型CBR250RR 最終仕様フルエキ (7)
サイレンサー角度に最後まで悩みましたが、上げ過ぎすこの角度で決定です。

また、レイアウトを最終変更しながら車体に沿うラインをしっかり演出したかったので曲げ角度を調節して車体との一体感を更に意識してみました。

新型CBR250RR 最終仕様フルエキ (8)
当初のコンセプト通り、ショートでワイルドなイメージを造りたかったので、サイレンサーは少し外側に向かせていますが、実は非常にコンパクトに収まっています。

新型CBR250RR 最終仕様フルエキ (10)
上から見た写真です。どうです?以前のものよりスイングアームのクリアランスは確保しながらも更に内側に追い込んでいます。
後ろから見るとワイルド感がハンパないのですが、車幅としてはノーマルマフラーよりコンパクトに抑えています。

新型CBR250RR 最終仕様フルエキ (1)
新型CBR250RR 最終仕様フルエキ (2)
これはソリッドタイプです。

「サイレンサー位置をもっと手前に。。。」といった意見も頂きましたけど、バランスやバンク角の事を考えるとこんな感じになりました。

新型CBR250RR 最終仕様フルエキ (11)
これはバンクした時を見る為に乗車した上で板を当ててバンク角を確認してる写真ですが、サイレンサーをこれ以上前に持っていくと、サイレンサーの端が先に地面に擦れるという、マフラー屋さんとしてはかなり恥ずかしい事になりますのでこの位置でOKとしまいた。(このあと、車体を傾斜して確認しましたが、人手不足で写真はございません 笑)

バックステップ装着によるステップ位置の変更に関してもサイレンサーやセンターパイプが干渉する事はないと思われます。
※ おそらくです。一概には言えませんがまず大丈夫だと思います。

因みに車体反対側から見た写真はこんな感じです。

新型CBR250RR 最終仕様フルエキ (9)
こうやってみると左側から焼き色のコニカルエンドが見えるのもいい感じであると思います。(自分で褒めときます 笑)

さてさてあとはネーミングだけです。。。というか、それが一番迷っています。。。(笑)

別に格好良い名前を付けたい訳ではなく、ただ単にこのサイレンサーの呼び名を決めて、○○○フルエキゾーストと呼びたいだけなんですけどね。。。

品番みたいな呼び名でもいいのですけどね。。。例えば加速試験名の「R41-04」みたいな。。。ヨシ○ラさんと被らせない様にしないといけませんけど。。。(笑)

もうそろそろ、決めないと相当ヤバイので良いものがあればメールで受け付けます。。。(笑)

それでは今日はこの辺りで。

スポンサーサイト



プロフィール

ダブルアールズ

Author:ダブルアールズ
WR'S(ダブルアールズ)マフラーの開発状況などを掲載。

リンク
訪問者
現在の閲覧者数:
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
QRコード
QR