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Kawasaki Z125 PRO マフラー開発日記 

Z125PRO マフラー開発 (1)

WR'S(ダブルアールズ)マフラー開発担当です。

さていよいよマフラー開発スタートですが、このZ125PROのベースエンジンはKSR110と同じな事も合って、既に廃盤にしていますがKSR110のフルエキゾーストを製作し、そのグラフから情報を読み取って作業を進めていく事にしました。

触媒無しで出せるだけパワーを出してから触媒を入れて調整と言うのは個人的には好きな手法ではないのですけどね。
理由は簡単で触媒を後から装着する事で、出たパワーカーブのある部分が触媒により大きく影響を受け、結果として大きく造り直す必要が出て来たりと二度手間を食らう事が多いからです。

それを分っていて何故に?というところですが。。。

実は弊社の製品ラインナップではないのですが、台湾のレースにGROM用レースマフラーを開発・供給してるんですよね。
先日もその台湾仕様のGROMレース用マフラーの開発で近スポにテストに行ったんですけど、その時にテストした二種類のサイレンサーを使って、Z125PROがどの程度までノーマルのままでパワーが上がるか見極めたくなったんですよね(笑)
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この2本のサイレンサーは騒音面に厳しい台湾レギュレーションに合わせたレース仕様です。

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テストをしてるライダーは台湾のレースを戦う柴田選手、車両は私の弟のGROMで鈴鹿ミニモト耐久では6位に入った車両です。

廃盤にしたこのKSR110用フルエキゾーストは、自分で言うのも何ですが、かなりの自信作だったので、このマフラーにこのサイレンサーを使ってどんな感じになるのか。。。まぁ、コワいもの見たさ的なところでしょうか?(笑)

KSR110用マフラーはそのままでは付かないので少しレイアウト変更をしてそのままの寸法で出たパワーカーブがコチラ。

ノーマルvsPLOT1
黒線がノーマルで赤線がプロト1号です。
低回転域からノーマルグラフの上をほぼ平行に走るなかなかの感じですが。。。しかし、何か少し回転の上がり方が重いです。
パワーカーブがあまりにも違うところからグラフを描くので、念の為にノーマルに戻してグラフを取り直しましたが、間違いでは無かったです、はい。

このグラフからセンターパイプの長さに問題がある事を読み取り、長さを変更、色々と試した結果がコチラ。

ノーマルvsPLOT2s
黒線に変更するの忘れてますが青線がノーマルで赤線がPROT2号です。
台湾レース用の2本のサイレンサーを元に進めましたが、本気で煮詰めれば更に良くなりそうですが、現時点で触媒無し仕様でおまけにサイレンサーはレース用(バッフル無し)のデータです。

今、開発が必要なのはJMCA認証マフラーで、触媒は当然必要、音量も厳しい加速走行試験に臨める様にしなければいけません。なので一旦ここで終了、バイクの特性も読めてきたのでJMCA認証マフラーの開発に掛かります。

一つ確信したのは、お弁当箱みたいなノーマルマフラーはかなりいいマフラーであるという事です。
正直、ナメてましたがいやいやなかなかの出来ですね。

既にマフラー開発を終えた他社開発担当と話をしていても「GROMよりパワーを上げにくかった」という話がチラホラ聞こえて来るほどでした。

触媒無しで、それもレース用サイレンサーで先にある程度パワーを出してしまった事を少し後悔(笑)しながらのスタートです。

Z125PRO マフラー開発 (3)
※現在、様々なサイレンサータイプでベンチテストを重ねており、最終的にマフラーレイアウトやどの仕様のサイレンサーでいくか、見えて来た時点で全体像の写真をUPする事にしますね。(なので、抽象的な写真でしばし我慢下さい。)

使用する触媒を選定し、上記のマフラー寸法をベースにしたマフラーのデータがコチラ。

ノーマルVSPLOT触媒有り
黒線がノーマルで赤線がPROT1号(触媒有り)です。

。。。見事予感的中、テンションとパワーがダダ下がりです(笑)
まぁ、レース仕様に近い寸法にそのまま触媒を入れて音量も落としてと、安易に造るとこんなもんです(笑)
逆にいうと、触媒付きのマフラーを触媒外して抜けの良いサイレンサーを付けたからといってパワーが上がったりもしないんですよね、インジェクション車って。カスタムマフラー屋さんは簡単に考えている所が多いみたいですけど

さてここから本気と言うか真面目な話をすると、このグラフから見えてくるポイントが3点程あるのですが、一つは触媒のサイズ、そしてパンチング径にセンターパイプの長さです。

触媒に関しては、次の手を考えつつ、とりあえずはこの現在の触媒を使う方向でいく事にして、サイレンサー内部構造の変更とパイプ長の変更をしながら出た結果がコチラ。

ノーマルvsPLOT2触媒有り
黒線がノーマルで赤線がPROT2号(触媒有り)です。
音量的にも既に余裕があり、パワーグラフ的にはかなりの線まで戻せました。

ちなみにレース仕様(に近い寸法)との比較グラフがコチラ。

PLOT2s vs PLOT触媒有り
青線が触媒無しのサイレンサーはレース用で赤線がPROT2号(触媒有り)です。

触媒装着により中速域はハッキリと負けてますが、トップエンドはほぼ互角です。

よし、開発終了!!。。。っていきたいところですが、もう少しいけそうな感じなので、まだまだ頑張ります!

それでは今日はこの辺りで。

Z125PRO マフラー開発 (2)
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Author:ダブルアールズ
WR'S(ダブルアールズ)マフラーの開発状況などを掲載。

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