FC2ブログ

MT-25 / YZF-R25 用フルエキゾースト開発日記 - 序章 -

WR'S(ダブルアールス)マフラー開発担当です。

長く更新が途絶えていて申し訳ございませんです。。。(汗)

明日行なわれる予定の加速走行試験に参加しない事は元々決定していましたが、それにしても予定よりかなり遅れてるのは事実で、その原因の一つ、いや最大の理由が実は開発に無くてはならないシャーシダイナモが故障してしまい、復旧するのにかなりの時間を割いてしまいました。。。(大汗)

またその他、諸々の仕事も抱えていた事もありますが、それらは全て終わらせましたので、ここからギヤを上げて進めて行きたいと本気で考えていますので何卒、宜しくお願いします。

実はそれなりに開発の方は進んでいるのですが(当然ですが)、諸々の仕事の一つがこれです。

エクストリーム 小川選手号 (1)

前のブログでも触れていますが、エクストリームライダー小川号のマフラーを開発しておりました。

小川裕之 (1)

先日、モロッコで行なわれたインターナショナルスタントコンテスト(世界選手権)で堂々の3位表彰台を獲得した小川選手ですが、来年に向けての仕様を話し合い、彼がより集中してスタントを行なえる様にとパイプレイアウトや特性、そして音量・音質に至るまでリクエストに応えるべく、マフラーの開発をしていました。

エクストリーム 小川選手号 (2)
小川選手の希望で、サイレンサーは焼き色異型オーバルを採用しました。

本チャン用、練習用のプロトタイプが出来上がり、小川選手も大変気に入ってくれたので良かったです。
エクストリームに使用するこのバイクはリヤキャリパーが2つ装着されている等々、写真を見て分る通り、かなり興味深い車両となっていますが、これはまたの機会でブログに書かせて頂くとして、MT-25を目の前にしてこんなマフラーも製作していました。

2015YZF-R1 (1)
こちらは2015 YZF-R1 TT45相馬選手号のフルエキゾースト(レース用)です。

2015YZF-R1 (2)
2015 YZF-R1は、今年の8耐優勝、そして全日本JSB1000クラスにおいてもチャンピオン獲得と、来年のレースにおいてYZF-R1ユーザーが多くなりそうな感じです。

ちなみに今回はこのマフラーの開発を殆ど(有)アンレーベル辻井さんが活躍して出来た様なもんですけどね(笑)
辻井さん、お疲れさんでした(笑)
なのでサイレンサーエンブレムもこんな感じになっています。

2015YZF-R1 (3)

実戦テストはこれからで、順調にテストが進めば鈴鹿地方選手権の最終戦に投入される予定ですが、ここからの改良も当然出てくるでしょうからやはり照準は来年になるでしょうかね。
またこちらの方も何かしら進展があれば、ブログで報告したいと思います。

それぞれ全く違うカテゴリーですが、求める答えはJMCAマフラーでも常に一緒です。
シチュエーションこそ違いますが、要は何を必要とされているか?これに尽きると思います。

このノウハウが糧となって。。。みたいな事もありますがそんな事はさておき、シンプルに何を求められていて、それに対して何を提供出来るか!だと思います。

さてさてようやくMT-25の話に入りますが、このバイクのスリップオンの開発当初(開発当時はR25)に各マフラー屋さんの間では、「何を変更してもノーマルと変わらない」という様な話が持ちきりでした。

ならばフルエキでは。。。?というと、更にパワーが変わらないないどころか、ノーマルに勝てない。。。みたいな感じになっていたのを思い出します。

実際、開発当初は誤差範囲位の変化が出るか、出ないか位の感じでしたが、スリップオン差し込み口が細い径である事等から抱いていた先入観を排除してパイプ径を変更していく過程で、パワーグラフが目に見えて変化し、最終的には納得のいくデータに仕上がり、おかげ様で現在も大変好評頂いています。

ちなみに弊社のスリップオンは高回転域で伸びが良いと、インプレしたジャーナリスの方やユーザーからも言われており、MT-25の慣らしの時もそんな言葉を意識して乗っていたのですが、贔屓目なのか、個人的には低速域からいい感じに感じるんですよね(笑)
MT25・MT03  FV2260JM (2)
※ ちなみに主に乗っていたのはこのS.O.Vです。

とは言っても、そんなに性能差がある訳もなく、あくまでも体感で、感じれない人も当然いらっしゃる事でしょうけど。

それならばと、今回はMT-25でパワーグラフを比較する事にしました。
この方が簡単明瞭な答えが出るのですが、緊張の一瞬でもあります。
YZF-R25の時に別に悪さをして出したグラフでは無いのですけど(笑)、マフラー開発の「あるある」で開発してベンチ回してって繰り返してるとパワーが出た時にホッとして、いざノーマルを装着して計測すると「ノーマルも一緒にパワー上がってるやん。。。」みたいな事があるんですよね(笑)

MT-25 パワーチェック

もちろん、そんな事が無い様に当然の事ながら「後チェック」もしてるんですけど、それでもやはり緊張します(笑)

ちなみに一度開発終了したマフラーを違う車両で再検証する事も開発者が嫌がる「あるある」ではあります(笑)
さて、その結果でたデータがこちらです。

MT-25 パワーグラフ スリップオン
黒線がノーマルマフラーで赤線が弊社スリップオンです。

車両(車体)の個体差もあり、YZF-R25の時と比べて若干、この車両の方がピークパワーは低かったですが、描いたパワーカーブ自体は当然ながらYZF-R25とほぼ一緒で、スリップオンによって描いたパワーカーブ、そして出たパワーに関しても若干、今回の方が差は少ないもののしっかり再現出来ていましたね。

※ 気になる方はYZF-R25ブログで確認して下さいね。

話を元に戻すと、やはりグラフで見ると低速域から繋がり良く高速域までノーマルを上回っており、体感し難いかも知れませんが、決して高速域だけ良い特性という事では無い事がグラフで確認出来た次第です。

実際のところ、先にも書いた通りフルエキといえども近頃の厳しい環境基準値や燃料噴射量云々を考えるに、極端なパワー差を出せる程のマージンは取れそうにないのですが、それだけに挑戦のし甲斐はありそうです。

今回は序章という事で、次回はその辺りを探っていく事にします。

それでは今日はこの辺りで。




スポンサーサイト



プロフィール

ダブルアールズ

Author:ダブルアールズ
WR'S(ダブルアールズ)マフラーの開発状況などを掲載。

リンク
訪問者
現在の閲覧者数:
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
QRコード
QR