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KTM 125DUKE マフラー開発日記

125duke マフラー 開発日記 (2)

WR'S(ダブルアールズ)マフラー開発担当です。

さて先週の金曜日ですが、いつもお世話になっている㈱デイトナさんのテストコースにて今年最後のJMCA加速走行騒音試験が行なわれました。

弊社も予定通り125DUKEのスリップオンマフラー、ラウンド及びチタンオーバルの2タイプのマフラーを受験し、無事合格して来ました。

ブログではまだ完成まで書けてませんが、この合格にはかなりの価値を感じております。

というのも、手前味噌ではありますが、最終プロトタイプはかなり良い感じにパワーが出てるのですが、と同時にそれに比例して音量もかなり大きめになっていました。

それでなくてもエンジンノイズや車体ノイズが大きいこの125DUKEの事を考えると結構、頭の痛い問題でもありました。

でも、どうしても出したパワーを抑えてまで音量を下げるのが嫌で(笑)、最終的には前回、開発した2014CBR250R/CB250Fのサイレンサー構造を採用したところ、パワーを削がず音量を何とか落とす事が出来ました。

しかしながら、弊社でしっかり計って準備出来るのは近接騒音値だけ。

加速走行騒音値の計測は擬似試験は弊社でも出来るものの、本試験の再現を出来るメーカーは日本中何処を探しても居てないのが現状で、こればかりは実際に公的試験を受けなければ判らない為、内心ヒヤヒヤしていました。

もし不合格だったら… 残念ながらパワーも落としながら音量を下げる方法しかなかったので、合格してホント良かったです。

近接・加速とも結構ギリギリではありましたが、音質的にもかなり満足の出来る仕上がりとなりましたよ!

とりあえず、ご報告はここまで。

今回は125DUKEのノーマルマフラーの取り外しに関して書きたいと思います。

この125DUKEですが、スリップオンにするにはエンジン下のサイレンサー(膨張室)を取り外さなければスタート出来ませんが、これはこのバイクに限った事ではないのですが、125DUKE(200/390DUKEも同じですが)の場合、このエンジン下にあるマフラーがそんなに簡単に外れてくれないんですよね!

KTM 125DUKE (2)
この黒いヤツね。

多分、KTMディーラーさん等で聞くとリヤサスや場合によってはスイングアームを取り外してからマフラーを取り外すんだよ!って事を言われたりすると思います。

ディーラーさんはプロショップなのでユーザーさんのバイクを傷付けない様に作業を行なうのが前提なので、当然といえば言えば当然です。

ノーマルマフラーを取り外した事のあるマフラー屋さんと話をしていても、スイングアームまではバラさないとしても、それぞれ苦労したみたいです。

そう、これでは「なかなかの強敵現る」でしょ!?(笑)

ボルト自体はそんなにたくさんある訳ではないのですが、要はスイングアームの隙間にピッタリとマフラーが配置されている為に取り外す際にスイングアームに干渉してしまうんですよね。

であれば、如何に干渉しない様に外せるか? 
同じ様に皆さんが出来るかの保障は出来ませんが(笑)、こんな感じでやればというのを紹介してみます。

難しい言葉や出来そうに無い作業は極力省き、なるべくハードルを下げて書くつもりですが、文字下手なので、これを見て理解出来ない方は、きっと難しいでしょう。 ※ ちなみに推奨の取り外し方ではございません。お間違いなく。

ちなみに、しっかりとした工具無しでは絶対に無理です。(豊富な車載工具でも無理です)
後、バイクの整備経験が無い方は基本的に仲間が居ても難しいと思います。 
この2点だけは頭にしっかり入れて置いて下さいね!(あくまでもこんな感じにやればという一例です)

※ 取り外しの際、お手伝いさんが居てる事が望ましいです。

まずはスリップオンのジョイント部、そしてその左右にあるボルト&エンジン下のマフラーとフレームを固定するマウントボルトを外しましょう。
それと同時にマフラーカバーも外しておきましょう。

外したパーツがこちら。

マフラー取り外し (5)
一番長いボルトがマフラーマウントボルトです。
ボルトはマフラーカバーを留めているボルト(2本)を合わせてこれだけです。

マフラー取り外し (1)
矢印部がマフラーマウントボルトです。(マウントボルトを取り外した状態)

次にエキパイも取り外し、マフラーを外す時の自由度を確保しておきましょう。

エキパイ部ですがO2センサーも予め取り外し、エキパイマウントボルトも外し、エキパイが完全に動く様にしておきましょう。 ※ エキパイの自由度がサイレンサー部脱着の大きいな鍵を握ります。

マフラー取り外し (2)
ラジエターの固定ボルトを外し。。。ラジエターの自由度を確保したら。。。

マフラー取り外し (3)
エキパイのフランジ部(ボルト3本)を取り外します。(※ガスケットの落下・紛失注意です)

ここからは、サイドスタンド等ではリヤサスが伸びきった状態に近いのでこの状態では作業は出来ません。
いわゆるバイクに「1Gかかっている状態」にします。(車重がかかっている状態)
弊社の場合、シャーシダイナモにバイクをセットした状態が「1G」かかっている状態となります。

KTM 125DUKE (4)
この状態です。 一般なら、フロントメンテナンススタンドを使用した状態で、バイクが動かない様にリヤタイヤの前後にストッパーで留めるか、リヤブレーキを利かせて車体を動かない様にしましょう。(※転倒要注意です)

お手伝いが居る時は、この時点からバイクに跨ってもらっても良いかと思います。(転倒防止にも)

※リヤのメンテナンススタンドでは車重のかかる位置が変わるので厳密には1G状態ではないですよ。

弊社での作業では既にフロントが固定された状態ですが、この状態からマフラー部を下に揺さぶる様にして取り外していきます。
この時、エキパイがしっかり固定されているとマフラー部は抜け切れないので、必ず前もってエキパイのボルト類を取り外しておきましょう。

そしてある程度、マフラー部をずらしたらエキパイ部から先に分離させましょう。
この時点で80%位は作業は終了です。

では何故、この時点においてもマフラーが外れないのか?
実はマフラーマウントボルトを抜いた後のマウントカラーが両サイドフレームにピタリとして隙間が無いのでこの部分が引っ掛かってマフラーが外れない様に感じるんですよね。

マフラー取り外し (11)

なので、予め外しておいたマフラーカバーの所にプラハンの柄をあてて、そのプラハンをハンマーで叩いて下に落としていきます。(軽くコンコンコンってな感じですよ)

マフラー取り外し (9)
この位置位に柄をあてて少しずつ叩いてずらします。
(実際の作業時にはプラハンの柄の下にウエス等を敷いて傷が付かない様にして下さい)

で、この位置まで来たらお手伝いの人にシート上から加重をかけてもらう事で、スイングアームの角度が変わり、干渉していた位置が離れるので、マフラーがスコっと下に抜けます。

マフラー取り外し (4)
こんな感じに。(マフラーが落ちて傷が付かない様に下に何か敷いておく様にしましょう。)

マフラー取り外し (10)

後は外したエキパイを組み付けてマフラーの取り外しは終了です。 ※ O2センサーボスの取り付けもお忘れなく。

自分で読み返しても文字が下手で恐縮しますが、どうですか?

実際の作業としては、私の場合、頭の中で作戦を組み立てるのに10分位、実際の作業にかかりマフラーを外すまで15分くらいだったでしょうか?(エキパイを組み付けてラジエターを固定するまでトータル30分位でしょうか)

判っていればもっと早いのですけど、目安としては1~2時間位かな?

ただしKTMのみならず、外車の場合は車体の個体差が大きい場合があるので、こんなにスンナリ行くとは限りませんのでそれなりの覚悟は必要ですが、ボルト類はわずかにこの程度なので、整備経験者でしっかりとした工具をお持ちなら、チャレンジするのもいいかも知れませんね。(くどいですが、あくまでも自己責任ですよ)

今回、KTMオーナーの方はご自分でも結構作業をする方が多いという話があり、ユーザーさんからもリクエストがありましたので書いてみましたが、Yさん、Kさん、ご理解出来ましたか?(笑)

次回はマフラー開発の続きを書きたいと思います。

外は暴風が吹いているので、今日はこの辺で。
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Author:ダブルアールズ
WR'S(ダブルアールズ)マフラーの開発状況などを掲載。

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