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新型 Ninja250/Z250 マフラー開発日記 - フルエキ編 -

WR'S(ダブルアールズ)マフラー開発担当です。

いやぁ... 書いても仕方ないですけど、本当に暑いですね(笑)

世間は明日からお盆休み、弊社も明日10日~14日迄夏期休暇を頂きまが、先程、㈱ダックスコーポレーションの浜さんから電話があり、撮影等の仕事が入った為、明日は急遽仕事となりました(笑)

結局私は、日曜以外全て出勤となりそうです... その代わり冬場は思いっきり休みを取ってバカンスする事にします。

Ninja250/Z250用フルエキゾーストの開発日記の続きです。

シャーシダイナモでのファーストインプレッションは順調でしたが、ここからが本当の開発です。

ノーマルよりパワーが出たから「はい、終了!」って事では無いですよ!(私の開発はここからが始まりです)

グラフではノーマルに対して落ち込みは少なかったものの、やや低速域でのアクセルのツキが良くなく、この部分を改善しながら煮詰めて行きたいところですが、ちょっとテールパイプが長かったのでは?との考えから、触媒以降のセンターパイプ径はそのままに全長を長くし、コニカルパイプを採用してテールパイプの全長を短くして再トライです。

Z250 フルエキ試作 (3)
判りにくいかも知れませんが、ステップ下までセンターパイプを伸ばし、コニカルパイプからテールパイプへと繋げています。

同時にマフラーレイアウトに手を加えています。
以前にも書きましたが、写真で見ると殆どその違いが分かりにくかったりしますが、かなり変更してるんですよ!!(笑)

ちなみにエキパイ以外のマフラー寸法は少し短くなっています。

エキパイ部分の主な役割はピークパワーとポイント(発生回転)を決める事で、前回のテストで谷が出なかった事、パワーバンドが広くなった事を理由に、そのままで行きました。

で、その結果がこちらです。
比較データ (2)
作業の方向性が合ってますね。
下からのレスポンスが鋭くなり、ピークパワーでも前回よりかなりいい感じになって来ました。

でも特質すべきは、ピークパワーの発生する11,000RPM以降のノーマルとの差です。
パワーの落ち込みが非常に少なく、12,000rpm以降のパワー差に至っては何と4ps程になるという、このままレース用にしたい位のデータとなりました。

データ自体は十分とも言えるべきなんですが、この時点で音量は94db~95dbと音量規定値を超えてしまっています。
サイレンサーはこの段階までスリップオンに使用していたものと同じでしたが、やはりフルエキ用の物を開発する必要があります。

またレスポンスは格段に良くなったものの、グラフで見る限りごく低回転がノーマルを下回っています。
上の特性を考えるとこれはこれで十分とも言えるべきなのですが、順調に行っている時って欲が出ます(笑)

実はこの後の試行錯誤が非常に大変で、音量を規定値に入れるとパワー全体が落ちる、特性が良くなると音量がヤバい...を何と丸4日繰り返したあげく、センターパイプ以降の寸法変更により、インナーピースの相性の良い所を何とか見つけ出すことが出来ました。

ついでにレイアウトも更に変更。(やっぱ、判りにくいですか? 笑)
Z250 フルエキ試作 (5)

個人的にはかなり気に入ったレイアウトになり、出たデータがこちら。

比較データ

前回より、ピークパワーは0.2~0.3ps落としましたが、その代わりといってはお釣りがあり過ぎるほど、低速域から中速域に至るまで改善出来ました。

ちなみに前回のグラフとの比較データがこちら。

比較データ (3)
※ 青線が今回、赤線が前回テストのものです。

スタートした時はこんなに良くなるとは想像出来ませんでしたが、かなり満足の行く結果で、音量もスリップオンよりワイルド感が増し、それでも近接騒音値、加速走行騒音値を見事合格して来ましたので、自身を持って送り出せる商品となりました。

近く、恒例のシャーシダイナモ上での動画を撮影、UPする予定ですので楽しみにお待ち下さいませ。
(今回は皆さんからのリクエストの多かったZ250で動画を撮ります)

各サイレンサー別の写真や発売時期等、夏期休暇明けにお知らせしたいと思います。

それでは皆様、お身体にお気を付けて良いお盆休みを!
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Author:ダブルアールズ
WR'S(ダブルアールズ)マフラーの開発状況などを掲載。

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