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GSR250 マフラー 開発日記

WR'S(ダブルアールズ)マフラー開発担当です。

JMCAの加速走行試験が迫る中、決して時間に余裕がある訳でもないのですが、公私ともに仲の良い(有)アンレーベルの辻井社長と鈴鹿サーキットのサンデーオートバイレース(東コース)を観に行って来ました。

お目当ては「CBR250Rカップ」です。
改造範囲がスリップオンマフラーのみという、マフラー屋さんにとっては良くも悪くもシビアなクラスで辻井さんトコがマフラーをレースサポートしているチームがあり、応援を兼ねて観に行った次第です。

鈴鹿では辻井さんトコのマフラーがストレートで速いとの話があり、名前は出しませんが他社さんの速いとうわさされているマフラーを装着した車両もレースに出場するだけに、実力を図るには持って来いのレースで楽しかったです。
結論から言うと、お世辞抜きに辻井さんトコのマフラー装着車両は速かったですね。
最終コーナー(東コースショートカット)で詰められるのにストレートエンドでは引き離し、逆に最終コーナーで詰め寄った時なんかは、何とストレートで一度に二台抜きとか!

なかなか、めったに無い事なんですけどね。
スリップオンとはいえ、的確な寸法を見つけるとこれだけ差が付けられるという事を改めて感じました。
ライダーが成長すると間違いなく勝つと思います。(ライダー君の成長に期待です。)

さて本題のGSR250ですが、左側片方がノーマル、右側片方をWR'Sスリップオンである程度データを出してから作業に取り掛かっている状況ですが、想定外の苦戦中です。

まずは左側のノーマルマフラーを外し、キャンセルする為に蓋をして、一番良かった寸法のマフラーでまずは測定開始です。

その結果はというと...

比較1
赤線が1本出しショートサイレンサーで青線が前回ベストです。

ちょっと予想外と言うか...
1本出しスリップオン、負けちゃってますね。
レスポンス自体は更にいい感じだったので、自分の中でも意外でしたが、機械は嘘を付きません。
気を取り直し、パイプサイズを変えていく内に、全体寸法の長い方が良い方向に出るので、ロングサイレンサーで再度、計測したグラフがこちら

比較2
赤線がロングサイレンサー、青線が前回ベストです。

高回転域が良くなったものの、通常使用する中速域の特性が良くないです...

まぁ、そのままの寸法でいけると思っていなかったのですが、かなり苦戦しそうです(汗)
元々、スリップオンではあまり上乗せしにくい状況(エンジン)ですので、ここから目に見える様に改善していくのは非常に困難です...
まぁ、前回ブログでハードルを上げたのは自分自身ですので、頑張らない事にはただのピエロと化してしまいます。

ベンチテストで回すフィーリングから、センターパイプの寸法を固定し、レスポンスを良くする事に照準を合わせて、サイレンサー構造を変更する事で改善を図る事にしました。

プロト

写真はテスト用のサイイレンサーです。
ご覧の様にエンド部分はガムテープです。
内部構造の違うパンチングを入れ替えするのにガムテープは便利です。少々の熱なら耐えてくれます。

そうやって、ようやく光が見えてきたのがこのデータです。

比較3
赤線がロングサイレンサー、青線が前回ベストです。

高回転域も元気よく、更には中速域もほぼ改善出来ました。

ノーマルとの比較はこんな感じです。

ノーマル対ロング
赤線がロングサイレンサーで青線がノーマルです。
個人的には中速域をもうちょっと何とかしたい所です。(ていうか、何とかします。)

レスポンス自体はショートサイレンサーの方がいい感じですが、特性的にはロングサイレンサーに分があり、こちらで煮詰めて行こうか迷いながら、とりあえず表で写真を撮ってみました。

ロング (1)
ロング

んんっ!?
何か...全然ビジュアル的に良くないですね... ありきたりと言うか、何と言うか...
躍動感に欠けてて、全然良くないですね。

ベンチ室で見てる時には気が付かなかったのですが、表で見てみるとモッサリしていて駄目ですね。


という事でショートサイレンサーで行く事に決めました。

short.jpg

ここから更に取り回しを含めて煮詰め直し、高回転域はそのままで中速域の更なる改善を目指してみたいと思います。(いや、絶対に何とかしましょう!)

まだまだ開発は続きます。
頑張りたいと思います。
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Author:ダブルアールズ
WR'S(ダブルアールズ)マフラーの開発状況などを掲載。

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