HRC GROMカップ用スリップオンマフラー 開発日記 番外編 ②

岡山 AZITO GROM (3)

WR'S(ダブルアールズ)マフラー開発担当です。

昨日、岡山国際で行われた「OKAYAMAロードレースシリーズ第6戦」の『ミニバイク2時間耐久レース』のGROMクラスでAZITOさん号が2位表彰台をGETしたみたいですね。

ライダー二人ともミニモトで鈴鹿は走った事があるのですが、鈴鹿と同じく本格的なロードコースの岡山国際はこれが初めてという事もあって、ファイナル(二次減速)含めてセットが決まるかな?と考えていたんですが、練習も路面がウェットだったりと、難しい環境の中、しっかり結果が出せて良かったと思いますね。

岡山 AZITO GROM (2)
また写真に写っているゼッケン58番号もプロトタイプのAZITOマフラー装着車でしたが、こちらもAZITO号に続き3位表彰台と、どちらもゼロマップのまま、出来たてのマフラー(プロトタイプ)でレースに参加した事を思えば上々の結果ですね。

岡山 AZITO GROM (1)

またもう一台の車両に関しても、それまで他社マフラーを装着してた時より車体が速くなった事を実感頂けた様で、自身のタイムアップにも繋がったみたいで何よりです。
岡山 AZITO GROM (5)

今回は2種類のマフラーを試したのですが、今回のレースでどちらかに優劣を付ける事が出来ず、今週金曜にショートコースに持って行って再度検証するとの事で、レース屋さんらしくパフォーマンスで良かった方を商品化するというのは、ユーザーにとってもすごく良い事だと思いますね。こういうショップさんだと関わりがいがあるというか、OEMでの共同開発をしていて非常に楽しいです、はい。

今後もAZITOさんの活躍に期待したいところです。

それではとり急ぎご報告という事で今日はこの辺りで。

岡山 AZITO GROM (4)
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HRC GROMカップ用スリップオンマフラー 開発日記 番外編

HRC GROM CUP AZITO (2)

WR'S(ダブルアールズ)マフラー開発担当です。

本日、会社のメールを開くと2通ほど同じ質問(要望)が来ており、「車体を室外で撮った写真が見たい」というメールと「外装を装着した状態」で見たいというメールが届いていました。
また、どちらの方も車体とマフラーのクリアランスが分る写真が欲しいとの事。

ホント、すみませんねぇ、画像を用意してなくて。。。(笑)

実は結構、時間的猶予がなく、追い込まれながらの作業になり、集中する余り写真を撮れてなかったもので。。。
余裕を見せて余分な写真を撮ってブログに上げてる場合じゃございませんでした(笑)

どうしようか困っていたら、明日のレースに向けての練習前のマフラー装着画像がAZITO(アジト)さんのFacebookページに上がってましたので、とりあえず拝借してUPしときます。

HRC GROM CUP AZITO (3)

HRC GROM CUP AZITO (1)

と、まぁこんな感じですが、お問い合わせ頂いた方々、イメージ付きましたか?
真後ろからの写真があれば良かったんですけどね。でも、かなりいい感じで追い込めてるでしょ!?

お一人の方は、明日岡山に行かれるとの事だったので、詳しくはそちらで確認下さいね!

ちなみにカラーリングはM-DESIGNさんらしいですが、かなり格好いいですね。
外装は当然、HRC公認です。

縁起でもない事をいうと怒られそうですが、月曜日にこのキレイな状態で車体を見せてもらいたいと思いますね(笑)


それでは今から仕事を終えて社員をステーキ屋に連れてって来ます。

今日はこの辺りで。

HRC GROM CUP AZITO (4)

HRC GROMカップ用スリップオンマフラー 開発日記 その②

HRC GROMカップ用マフラー (16)

WR'S(ダブルアールズ)マフラー開発担当です。

明日の方が仕事的にかなりバタバタしそうなので、本日二回目の更新となりました。

まず最初のベンチテストでは、なるべく忠実に再現したワンオフのマフラーデータを確認、前回は7月のテストで今回は寒くなったこの時期のテストという事で、全般的にパワー自体は上がりましたが、描くパワーカーブは当然ながらほぼ同じ形となり、あらためて良い特性のマフラーである事を再確認しました。

私自身が確認し、これから試作を作るにあたっての目標というか、試したい事は二つありました。
ワンオフ時には否応無く、使うサイレンサーが流用になった為、今回のテストでは数種類のサイレンサーを用意し、センターパイプにあった仕様をまず決める事、そこから派生して更に最適な寸法のセンターパイプ長やパイプ径にしていく事です。

色々と長さや径を伸ばしたり組み合わせたりしてデータを取りましたが、基本的にピークは変わらないものの中高速域が改善し、レスポンスがいい感じに改善する事が出来たのですが、元々使っていたサイレンサーの仕様変更が功を奏した感じも多分にありますね。

グラフの数字では現れにくい、時間軸での加速感が改善されたのは実戦向きで良かったと思いますね。
PLOT1vsTYPE b
自社商品の開発ブログでは無いので出せるグラフと出せないグラフがありますが、青線が寸法の適正化を計ったグラフで赤線がサイレンサーを含めて更に煮詰めた、とりあえずタイプBとしておきましょうか。
ほぼ同じパワーカーブですが、時間軸では6,000rpmを越すところから更にレスポンスが良くなっています。

HRC GROMカップ用マフラー (23)
ちなみにこれがそのタイプBです。(そう言われても?な感じだと思いますが 笑)

それとは別にそれまでの寸法に捉われず、過去のデータを検証して私自身がこうしら良いのでは?と思う仕様を1本造りました。
HRC GROMカップ用マフラー (22)
ベンチテスト前の写真なのでまだ保護テープが貼られたままですが、違いが確認出来るでしょうか?
何度も書きますが、青色は保護テープなので関係ないですよ(笑)

サイレンサー手前がテーパーで太くなっている事が確認頂けると思いますが、本当に重要と思い、変更した部分は残念ながら写真では分らない部分ではあります。
その比較データがこちらです。
PLOT1vsTYPEa
同じく赤線がこのこのマフラー(仮にタイプA)のデータになりますが、やはりグラフではほぼ同じに見えますね(笑)
ベース寸法がほぼ同じなので、このグラフからの変化は殆ど確認頂けないですね。。。(これではせっかくの努力が。。。笑)

なので仕方なく、同じタイミングで計測した他社さんのカップ用のマフラーと比較する事にしますね。
(実は他社さんとの比較データを見たいとの問い合わせもあり。。。)
※ 何度も書きますが名前は絶対公表しませんが。
まずはタイプBから
他社製vsTYPE b
赤線がタイプBです。
そしてこちらがタイプAです。
他社製vsTYPE a
同じく赤線がタイプAです。
見ての通り、こうやって見るとタイプAのパワーカーブが一番優れてる事が分りますが、レスポンス感がタイプBの場合、すごく良くてかなり悩ましい結果となりました。

ちなみにマフラー開発にあたっては「ゼロマップ」です。※キット車用マフラーの開発は同一条件にしています。

AZITOさんと相談しましたが、グラフに若干の差があるものの甲乙付けがたいと判断し、今回の実走テストでは両方持ち込む事となりました。

実走テスト。。。今週日曜日に岡山ロードレースにおいてミニバイク耐久があり、実戦テストを踏まえてそこで2種類のマフラーをテストし、最終判断をしてもらう事となりました。

HRC GROMカップ用マフラー (24)
またこのレース後、発売マフラーの仕様を決めることも重要ですが、マフラーのレイアウト自体、車体に近づける様にとかなりアグレッシブに攻めているので、外装やステップ類とのフィッティングなんかも進めていく予定で、週明けにはいつもお世話になっているベビーフェイスさんのレーシングステップをお借りし、フィッティング確認等もする予定です。

またこのブログからも情報を更新する予定ですが、とりあえずは弊社の作業は一旦、ここで終了となります。
この週末、岡山に行かれる方はAZITOさんのブースに行けばマフラーを装着した車両が3台並んでると思いますので、応援も兼ねて気軽にお立ち寄り頂けたらと思います。(って勝手に私が言ってるのですが 笑)

まぁ、タテが遅かったら笑って下さい。でもきっと。。。そこそこ速いはずですから。
※最終仕様は変更になる場合もございますのでその点に関してはAZITOさんブースで聞いて下さいね!

それでは今日はこの辺りで。

HRC GROMカップ用スリップオンマフラー 開発日記

HRC GROMカップ用マフラー (14)

WR'S(ダブルアールズ)マフラー開発担当です。

GROMカップ用マフラーですが、開発自体は順調ですがブログの方がですね。。。
スマホでブログ更新の仕方を今更ながらに覚えた私は、手軽で便利な事もあってアメブロの方がFC2より更新頻度が多く、既に数回アメブロで更新してしまっています。。。(笑)

今書いているブログは両方で更新予定ですがマメにチェックして頂ける方には、作業時のちょっとした事をブログに書いたりし易いアメブロの方をチェックして頂いた方が良いかも知れませんね。(内容的にはどうって事ない場合が多々ですが。)

まず今回の開発に関して実は最終仕様までほぼ完成致しました。
ですので順を追ってブログ更新したいと思いますが、まずは方向性に関して、AZITO(アジト)さんからは実に明確な要望を頂きました。
今回AZITOさんからのお題は詳しくは書けませんが、前にご自身で造ったマフラーのベンチテスト検証及びあらためて造るサイレンサーとの相性などの適正化。

レイアウトに関しては、私も先のテストで感じてた事ですが、既に発売されているマフラーの多くが車体に対して張り出した様なレイアウトになっており、これはコーナーリング中に地面と接地してしまう事のみならず、転倒の際も張り出したしたマフラーの損傷が大きくなる事になります。

多分、ノーマルステップをベースにマフラーを製作してる事に拠るところが原因の一つであると思われますが、今回の開発はステップがレース用になっているので、レイアウトも自由ですし、またシートカウルも一番大きめのタイプを装着しての開発になるので、これより小さいシートカウルの場合は、クリアランス的にも更に余裕が出来る事となる等、さすがGROMレースにおいて活躍されてるだけあってAZITOさんの準備も万端です。

なのでなるべく車体側にマフラーを寄せつつ、アップスタイルでより戦闘的な雰囲気でいく事にしました。
実際にはかなり細部まで決めていますが、ブログではこれ位で(笑)

実はOEMでの開発に関して、この「明確」な指示というのは大変ありがたく、ブログを読んでいる皆さん当たり前の様に思うかも知れませんが、これがなかなかどうして、フリーハンド(私の自由)で任される事が多いですね。

フリーハンド=私の意思で自由に造る=それって、今のWR'Sマフラーなので(笑)、基本的にフリーハンドは断っています。


さてさて肝心な作業内容ですが、レイアウトをしながらワンオフで好結果の出たマフラー寸法を再現、ベンチテストで検証です。
各マフラー比較
緑の線がAZITO製ワンオフマフラーです。赤線と青線が他社マフラーです。

マフラーの写真比較は避けますが、パワーカーブを見るに、「こうすれば良くなるのでは?」という寸法に近かったのがAZITOマフラーでした。
HRC GROMカップ用マフラー (8)
アップスタイルにレイアウトした結果、この角度で行こうと決定。
あっ、ちなみにレイアウト用でR25用S.O.Vを使用してるだけで、弊社の商品ラインナップにはならないので、念の為。

さて、角度が決まったらシャーシダイナモを回す為にマフラーステーを作っていきます。

アルミの溶接棒を適度な長さに切り、それを折り曲げて見本を造り。。。アルミパイプをガスバーバー焼き曲げしていきます。
HRC GROMカップ用マフラー (10)
HRC GROMカップ用マフラー (9)
大体、こんな感じです。とりあえず試作なんで大雑把な寸法ではありますけど。。。

HRC GROMカップ用マフラー (11)
更に細かく、切ったり擦ったりしながら調整して。。。

HRC GROMカップ用マフラー (13)
HRC GROMカップ用マフラー (12)
溶接完了です。

この時点ではベンチテスト次第で、まだまだ寸法やレイアウトが変わる事も想定しており、最終的な製品仕様では更に変更が加えられる予定です。

ステーに関してはアルミ板を折り曲げたプレートステーって方法もあるのですが、実はプレートステーは個人的にあまり好きではなく、コストを掛けて削り物のプレートステーならビジュアルもいいので好きなんですけど、アルミ板はちょっと。。。な感じです。
またGROMの場合、ステーを取る場所が少なく、どうしても複雑にならざるを得なくて、必要以上にコストがかかります。

ステーに関しても「シンプルで軽量かつしっかりとした強度」という事だったのでアルミパイプステーと相成りました。

さて準備は完了。
いよいよベンチテストに入っていきますが、それは次のブログという事で。

時間が有れば夕方、また更新しますね!

HRC GROMカップ用マフラー (15)

HRC GROMカップ用スリップオン 開発スタートしています。

HRC GROMカップ用マフラー (1)

WR'S(ダブルアールズ)マフラー開発担当です。

さていよいよ作業開始ですが、まず最初にアンダーカウルを外し、各部の確認から始まります。
基本的に慣らしを終え、既にサーキット走行も行っている車両なので、各部の再確認程度ではありますけど。

次に他社さん製のマフラーを外してみると。。。エンジン下のマフラーマウントボルトが装着されてないのですが、脱落したのか最初から意図して装着されていないのかですが。。。

HRC GROMカップ用マフラー (2)

脱落の場合、アンダーカウルにボルトが残るので、マフラーの装着に関してのこと等、きっと何か理由はあると思いますが、開発時には必要となる為、予めボルトでしっかり固定しておきます。

HRC GROMカップ用マフラー (3)
もし、自分の車両でも装着されていない場合は、M8×15L位のボルトと平ワッシャでいいと思います。
エンジンブロックの穴を利用するので、締め付け過ぎず締め付けトルクは必ず守って下さいね!

HRC GROMカップ用マフラー (4)

さてさてこのエキパイですが前にも書いた通り、エキパイ径がφ25.4となっており、差し込み径も当然ながらφ25.4となっています。

HRC GROMカップ用マフラー (5)
う~ん。。。細いですね。。。(笑)

このGROMレースベース車両をお持ちの方は、もしかしたら何気に感じているかも知れませんが、なんかこのGROMカップ用のマフラーって、どのメーカーも似たり寄ったりに見えませんか?

全てでは無いですが、雰囲気が皆似ているというか。。。

噂ですが。。。いや、ホント噂という事でサラッと書きますが(笑)、GROMカップ用のベース寸法が予めあって(出所不明という事でww)、どうやらそれをベースにしているので、自ずと似てくるとか何とか。。。

あくまでも噂ですのでよく分りませんが、仮にそうだったとして(笑)、そのデータが決して最強でベストという事では全く無いという事を知ってか知らずか、結果として似てる様に思います。

「だったら特性的に最強のマフラー」を造れるのか?というと、これもまた前に書きましたが、エキパイの外径や長さ上、スリップオン以降は性格が大きく変えにくいというジレンマもあったりします。

レギュレーションで定めるところの、スリップオンに関しては、音量等のレギュレーションをしっかりクリアしていれば自由に変更出来る事になっています。

ただし、サイレンサーの材質は制限がありチタンはNG、ステンレスもしくはアルミもしくは鉄でないと使用出来ません。
なので、サイレンサーは0.6mm厚のステンレス材(SUS304)を採用し軽量化を図っています。

HRC GROMカップ用マフラー (6)
ちなみにサイレンサー形状はステンレスオーバルとなります。

長さ的には先のレースでAZITOさんが実績を積んだ長さで、内部のパンチング径は、今回数種類を用意しました。
ベンチデータを検証した結果、おそらくその内の2種類のどちらかだとは、思っているんですけどね。
どうせ開発するなら後悔はしたくないので念には念を、です。

話を戻すとまぁ、マフラーを開発する立場としては、この「自由度」こそが見せ所の様な気がしています。

あとは肝心なセンターパイプの長さや太さ、サイレンサーとの相性、その組み合わせになって来ますが、どうやらピークはそんなに稼げそうにないものの、この新型GROMに関しては市販用もレース仕様も含めて売るほどデータがありますから(笑)、存分に試してみたいと思っています。

上手くいけば。。。の話しですが、他社さんと全く違う感じに仕上がるかもしれません。
上手くいかなかっても、隠さず(笑)、ブログでご報告する予定です。

HRC GROMカップ用マフラー (5)
今回ポイントとなりそうなのは、このエキパイには間違いありません。

それでは今日はこの辺りで。
-WR'S-サウンド
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ダブルアールズ製品のマフラーやカーボンパーツなど
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