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2014 CBR250R マフラー開発日記

WR'S(ダブルアールズ)マフラー開発担当です。
今日は絶好のツーリング日和ですね!
各地でバイクイベントが催されていますが、私はもちろん仕事です(笑)

ベンチテストを終わらせ、音質の改善やフィーリング確認等の為の試乗テストも無事終える事となり、ようやく発売に向けての仕様が決まりました。

早速ですが、前回お見せ出来なかったラウンドタイプの装着写真をUPします。

・ステンレスサイレンサー

CBR250R BF1210JM (1)
CBR250R BF1210JM (3)

・チタンサイレンサー

CBR250R BT1210JM (1)
CBR250R BT1210JM (3)

・カーボンサイレンサー

CBR250R BC1210JM (1)
CBR250R BC1210JM (3)

・チタンサイレンサー(焼き色)

CBR250R BK1210JM (1)
CBR250R BK1210JM (2)

とラウンドサイレンサーは4種類でこんな感じです。


今回、試乗チェックでは私以外にもマフラー開発で車両をお借りしていた、I様にもユーザー視点から試乗チェックをしてもらいました。
出来上がった商品に対して、ご感想を聞かせて頂く事は多々ありますが、開発する中、ユーザーさんのご意見を聞かせて頂ける事など滅多に機会がないですから、本当に有意義な時間となりましたし、勉強にもなりましたね。

マフラーを開発する仕事をしてると、決して忘れる訳ではないのですが、どこかでユーザー視点からずれていたりする事もあるので、あらためて再確認というか、何の為にではなく、誰に使ってもらう為にマフラーを開発していうるのかという原点に戻れた気がします。

ご協力頂いたI様にはチタンオーバルサイレンサー仕様やラウンド仕様のスリップオンを数日ずつかけて乗って頂いたうえに、ノーマルとの比較グラフまで付けて頂いてのレポートは本当にありがたく、参考になりました。
今後の開発においても参考資料として大事に保管したいと思っています。(I様、本当にありがとうございました!)

今回の試乗テストではグラフでは表れない部分であるフィーリングや音質面に結構時間をかけての開発となりました。
ベンチテストではチタンオーバルとラウンドタイプは、そんなに大きくグラフに差があるわけでは無かったのですが、音質はもとよりフィーリングが全く違う感じで、サイレンサーの形状違いによる若干の仕様違いはあるものの、それ以上のフィーリングの差や音質に違いがあり、そのあたりのチェックをしていました。

実際のグラフでいうとそれぞれの最終仕様のグラフはこんな感じです。

まずはチタンオーバルタイプから
CBR250R   ノーマルvsチタンオーバル

次にラウンドタイプです。
CBR250R    ノーマルvsラウンド

どちらも赤線が最終プロトのスリップオンで黒線が新型CBR250Rノーマルです。
グラフ自体はよく似ています。

ところが乗ったフィーリングは全く違うんですよね…

ノーマルに対してアクセルのレスポンスが良く、アクセルと加速感が連動してる様な吹け上がり方をするチタンオーバルタイプは、その分、アクセルを開けた時の音もそれなりに大きく元気な感じですが、車速の乗り方もノーマルと比べて非常に良く仕上がっていると思います。

一方、ラウンドタイプはアクセルの開けた時の音質や高回転域での音質は非常にマイルドで、心地の良い疲れにくい音質で、グラフこそチタンオーバルと似ていますが、チタンオーバル程の加速感は感じないものの、低回転域でのギクシャク感がノーマルに比べてかなり向上しており、低速域ではチタンオーバルよりこちらのフィーリングの方が良い感じです。

グラフで低回転域を見るとオーバルに比べラウンドの方が若干弱いのですけどね…乗ったフィーリングではラウンドの方がいいですね。


乗った印象としては、元気な音で(と言っても爆音ではないですよ!)パワー感のあるチタンオーバルタイプに対してスムーズな繋がりの加速、心地の良い音質を持ったラウンドタイプといったところでしょうか。

同じ様なグラフでもそれぞれの個性が出る結果となりましたが、ちなみに他の車種ではここまでフィーリングが違う事は無かったので興味深い結果となりましたね。

ビジュアル的な好みにもあると思いますが、選ぶ際の参考になればと思います。

発売開始時期ですが、11月中旬~下旬にはリリースしたいと思っています。

近く、チタンオーバルも含めて品番及び価格をお伝えしたいと思いますのでよろしくお願いします。

cbr250r 2014
 I様、早速写真を使わせてもらいました (笑)




2014 CBR250R マフラー開発日記

SV1210JM (3)

WR'S(ダブルアールズ)マフラー開発担当です。

もうめっきり秋ですね!
今年はバタバタとここまで過ごして来たので、季節感を感じる事など殆ど無く、今朝も7分袖のロンTで出勤の際に、周りの人に比べてやけに薄着している自分に気が付きました(笑)

いつまでもこんな格好でいてると指をさされそうなのでそろそろ衣替えですね(笑)


さてCBR250R用スリップオンマフラーですが、ようやくというか、音質もGOODな感じに仕上がってきました。
最近のバイク全般に言える事ですが、音量というより音質には本当に苦労しますねぇ。

単純にサイレンサーを大きくすれば解決したりもしますが、このサイズでも音量自体はしっかりクリア出来ている事に加え、特性上の恩恵もなく、またサイレンサー長を長くすると結構モッサリ感が出てしまうので、スタイル的にも却下しました。

実はこのブログを書いている最中も音質についてまだ悩んでいたりします(笑)
製品化に向けて最終段階なので、あまり悩んでいても仕方がないのですけどね。

ちなみに画像なんですが、昨日のうちに各種サイレンサーを装着した画像をご用意する予定でしたが…

実は昨日は、飛び込みでこんなバイクが入って来ていました。

TT45.jpg

今年、鈴鹿8耐で我々のチームから出場してくれた相馬利胤選手のMD600(GP2クラス)です。
今回は鈴鹿での全日本最終戦に向けて確認作業をしたいとの事で急遽シャーシダイナモを回して欲しいとの事。

今年、我々のチームでライダー陣のまとめ役から車両のセッティングに至るまで、相馬選手そして相馬選手自ら率いる「TT45(チームタネ)」のクルーには大変お世話になったので喜んでお手伝いさせて頂く事に。

朝からセットを変えてはベンチテストにて確認、またセットを変えては確認…と、結局夕方いっぱいまでお手伝いをしていたので、肝心なCBR250Rの撮影が出来ませんでした…(すみません、言い訳で)

本日午前中にチタンオーバルの画像は撮りましたので、今回はそちらをどうぞ。

まずはチタンオーバル(ソリッドタイプ)から

OV1210JM (1)

OV1210JM (3)

OV1210JM (2)

そしてチタンオーバル(焼き色タイプ)です。

SV1210JM (1)

SV1210JM (4)

SV1210JM (2)

とこんな感じです。

本日午後から、車両をご協力頂いたI様にユーザー視点から試乗チェックをして頂こうと車両をご返却。
数日乗って頂いてフィーリングや音質に関してご感想をお聞きして、最終仕様を決定したいと思います。

先程、会社の前でI様が乗られている所を写真を撮らせて頂いてブログにUPしようと思っていましたが…カメラがブレブレです(汗)

そんな訳で画像は無しになりました…(I様スミマセン)

また来週、経過のご報告等をお知らせ出来ると思いますので宜しくお願いします。







2014 CBR250R マフラー開発日記

CBR250R 最終テスト (2)

WR'S(ダブルアールズ)マフラー開発担当です。

自分自身、何がそんなに忙しいのかよく分かりませんが、バタバタとしながら日々が過ぎて行きます(笑)


昨夜から大荒れの天候ですが、東海から関東にかけての皆様は台風大丈夫だったでしょうか?

午前8時頃に静岡県浜松市に台風が上陸とかニュースで見ましたが、私はその影響で本日の浜松出張が延期になりました。
まぁ、車で大阪を出る時間から逆算すると台風と共に北上する訳ですから危険極まりないので延期は当然ですが、日々の細かなスケジュールが狂うので、調整が結構大変です。。。

出張延期で良かった事と言えば本日、雑誌社さんが来る事を完全に忘れており、延期になったおかげで打ち合わせ出来た事でしょうか(笑)。。。笑い事ではないですけどね(汗)いやぁ、危なかったです。

さてCBR250R用スリップオンマフラーの開発状況ですが、サイレンサーの内部構造の変更やセンターパイプの仕様変更を行い、ようやく最終プロトタイプの仕様が見えて来ました。

課題になってた音質も出力特性を犠牲にする事無く改善しており、もう一息まで来ています。

前にも書きましたが近接騒音値や加速走行騒音値は全く持って大丈夫なのですが、アクセルを空吹かしした時の音が、やけにレーサーチックな感じだったのを、もう少しマイルドな音質にと改善を試みてる訳ですが、ラウンド(真円)タイプはほぼOK、チタンオーバルタイプも何とか目処が立ちそうです。

チタンオーバルの方はラウンドタイプより約20mm程サイレンサーシェルの長さが短い事もあり、ラウンドタイプよりは元気な音がしますが、いい感じには仕上がって来ましたよ。

サイレンサー形状が違う事で内部構造も若干違う事もありますが、パワーフィーリングはオーバルの方が断然良く、そのことを考慮すると、オーバルの方が元気の良い音が出るのは当然と言えば当然ですけど、前回ブログの段階よりは確実に進歩しましたので最終仕様決定までもう少しお待ち下さいね。

次回ブログでは最終仕様のパワーグラフも合わせてお伝え出来る様、頑張りたいと思います。

今回、時間をかけて音質改善に取り組めているのは、車両をお借りしているI様の理解とご協力による所が大きいです。
「納得いくまで頑張って下さい」と開発する立場として本当にありがたいお言葉を頂いているのでいつも以上にやりがいもありますし、本当に感謝いっぱいです。

I様には最終段階のマフラーをユーザーからの視点で試乗チェックして頂く事も了承してもらったりと、今回の開発はユーザーさんと共に開発してる様で楽しいですね。

当初の予定よりリリースが遅れる事となりますが、納得いく商品に仕上げたいと思います。

ちなみにトップの画像はメール等でお問い合わせが多かったチタンオーバルのソリッドタイプです。

少し大きな画像です。

CBR250R 最終テスト (1)

最終仕様が決定次第、保護テープ等を外して屋外で撮った画像をアップさせる予定ですので、それまで今しばらくお待ち下さい。

それでは今日はこの辺で!




2014 CBR250R マフラー開発日記

CBR250R テスト (3)

WR'S(ダブルアールズ)マフラー開発担当です。

CBR250Rのスリップオンマフラーも順調といえば順調に、順調では無いと言えば…いや、順調の方かな!(笑)

まぁそれは後程として早速進めて行きましょう。

前回の続きですが、テストの結果感じた事はセンターパイプ自体が全体的に長く、もう少し短くした方がやはり良さそうなので、それを踏まえてセンターパイプを数パターン製作してのテストです。

まずは、ジョイント部からテーパー形状でいきなり(φ50)センターパイプにする仕様からベンチテスト開始です。

CBR250R テスト (4)
写真じゃ、どの部分が違うか分からないですよね…(笑)
その結果はこちら。

SOテスト (2)
毎度ながら赤線がプロトタイプのスリップオンで黒線が新型CBR250Rノーマルです。

ピークこそ気持ち伸びましたが、ハッキリ言って期待はずれです。
弊社の場合、ショートサイレンサーを採用したい思惑から消音面積を確保する意味もあってセンターパイプに触媒を入れてますが、エキパイ部(ジョイント部)からいきなり(φ50)センターパイプの仕様は相性というか、フィーリング的にもよくなかったですね。(でも進む方向が明確に確認出来たので良しとしましょう。)

基本的には従来通りで、前回テストしたφ42.7→φ50センターという仕様で進めて行きます。

という事で前回テストした仕様から、細い部分(φ42.7)と、太い部分(φ50)を共に短くした仕様で再度チャレンジです。

CBR250R テスト (1)

最終レイアウトもある程度考慮しながら曲げ角度等も変更していますので、大きく数値を変更していませんが、結構雰囲気が変わりましたね。
そして出た結果がこちら。

SOテスト (3)
同じく赤線がプロトタイプのスリップオンで黒線が新型CBR250Rノーマルです。

テスト時のアクセルレスポンスやフィーリングはかなり良い感じですが、グラフで見るとそんな差は出てませんね…
でも、明らかにフィーリングはGOODです。

ここからもう少し寸法変更してのトライがこちら。

SOテスト (4)
同じく赤線がプロトタイプのスリップオンで黒線が新型CBR250Rノーマルです。

寸法的にはジョイント部以降のφ42,7パイプ少し伸ばしてみた結果、本当にフィーリングが良くなりました。
だいぶ見えて来ましたね。もう少しの所まで来てると思います。

何か簡単そうですが、ベンチデータと睨めっこしては寸法違いの試作を造って…と結構大変なんですよ(笑)

こんな感じで。。。

テストパイプ

今回のCBR250Rは前モデルのデータやI様から車両をお借りする前に進めておいたデータ等があるので比較的楽ですけどね。
ただ、あまり順調にいっていない部分…それは音ですね。。。

近接排気騒音値も加速走行騒音値も全く問題ないのですがアクセルを開けた時の音が良くなったレスポンスと相まって結構、レーサーやモトクロッサー的な迫力で、元気がいいといえばそれまでですが、もう少し音質改善の必要がありそうです。

特にチタンオーバルサイレンサー仕様が…
ラウンド(真円)タイプとは構造上、若干仕様と長さ(容量)が違うのでその辺りが影響してる感じですね。

なのでサイレンサー内部の構造変更も含めて最終プロト仕様に向けて調整中です。

最終仕様のテスト結果も含めて、次回までには何とかしたいと思います。

それでは宜しくお願い致します。

CBR250R テスト (2)










2014 CBR250R マフラー開発日記

CBR250Rテスト (4)

WR'S(ダブルアールズ)マフラー開発担当です。

前回のCBR250Rのベンチテスト新旧対決ですが、かなりの反響があり.,今までに見た事も無い様なアクセス数で私自身、ビックリでした。(CBR250Rオーナーの皆さんも気になってたんですね!)

お問い合わせもたくさん頂いたので改めて書きますが、あくまでも弊社で計測した車両の単純比較で、同条件でのテストでは無いので一喜一憂せずに、楽しく拝読頂けたらと思いますね。

それに弊社マフラーの行方(?)を楽しみにされている方々が多いことも嬉しい発見でした。
本人は至って真剣ですが、拝読いただく皆様は冷やかし程度で楽しく読んで頂けたらと思います、ハイ(笑)

さて本題ですが、前モデルとのグラフ比較はひとまず置いておいて、新型CBR250Rに関して考えるにやはり高回転域の特性は良いのですが、もう少し低中回転域がなんとかならないものかと考えてしまいます。

既に発売中の前モデル用スリップオンは、その低中速域のトルクをしっかり稼ぐ事が出来ましたが、果たしてこのままの仕様でいけるのかどうか?

考えていても無駄なので早速テストしてみました。
その結果がこちら。

テスト1
赤線が前モデル用スリップオンで黒線が新型CBR250Rノーマルです。

見ての通り、旧モデルと新型モデルの特性自体が大きく変わった事で前作スリップオンでは全く約に立たない代物となっています。(ただ4,000~6,000近辺は改善されていますね)

エンジンの特性が大きく違う訳ですからスリップオンの仕様も変更しないといけない事がこの事からも分かります。

このデータを基にセンターパイプはこのままにサイレンサー構造を変更して再度チェックしました。

CBR250Rテスト

何かイビツなスタイルになってますけど、あくまでも前モデル用を強引に装着していますのでお許しを(笑)
で、出た結果がコチラ。

テスト2
同じく赤線がスリップオンで黒線が新型CBR250Rノーマルです。

同じ様な結果ですが、低速域及び中速域は少し改善していますが、どりらにしても商品化出来る代物ではありませんね。
他社さんのマフラーは知りませんが、弊社の場合は前モデル用に開発したスリップオンは新型には相性が悪いみたいですね。

同一型式のエンジンで基本的に同じ構成部品を使用していて何故?って思われる方も居てるでしょうが、こんなのよくある事で、現にノーマル同士の性格が全く違うのですから、当然の結果だといえます。

でも大丈夫ですよ。
前モデル用マフラー開発時に膨大なベンチテストを行った事で、このバイクに対するコツというか、ある程度進む方向はハッキリしています。

低中回転域のトルクを稼ぎたいという方向性は前モデルの時と同じですが、方法は前モデルとは変わってきます。
今回はレース用スリップオンを作るコンセプトと似ていますね。

CBR250Rカップに見られる傾向として、回してパワーを稼ごうとするタイプというか、抜けが良いだけのスリップオンなんかはハッキリ言って全然走らないんですよね、このレースでは。
如何に中高速域のトルクを稼げるかに特化したマフラーの方が結果として速く、レースなんかを見ていても明らかにマフラーによる(もちろんライダーも腕ありきですけど)差が表れます。

弊社ではレース用スリップオンはリリースしていませんが、同業で親友でもある(有)アンレーベル辻井さんのトコがCBR250R用レーススリップオンマフラーをリリースしており、マフラー開発時に私も少しばかりご一緒させて頂きました。

たかがスリップオン、されどスリップオンです。
一般の方が見たらレース用なんて同じに見えるのですが、全然違うんですよ!
開発時に辻井さんと共に幾度と無くベンチテストをしましたので、サーキットにおいて良いマフラー、駄目なマフラーがハッキリ判ります(笑)

ちなみにアンレーベルさんのレース用スリップオン、かなり速いですよ!
何処が「ミソ」なのかはここでは言えませんが、その辺りもも考慮しながら早速、プロトタイプ1号を造ってベンチテストです。

CBR250Rテスト (1)
これはレース用ではございませんのでもちろん触媒内臓のセンターパイプでストリート仕様です。

で、その結果がコチラ。

プロト1
赤線がプロトタイプのスリップオンで黒線が新型CBR250Rノーマルです。

かなり良くなりましたが、サイレンサーの仕様やセンターパイプの寸法変更でまだまだ良くなりそうです。
ピークに関してはそれ程大きく変わらないかも知れませんが、まだいけそうです。
問題は低回転域ですね… 果たしてどの位、改善が出来るのか…

次回はその続きを!

CBR250Rテスト (3)
プロフィール

ダブルアールズ

Author:ダブルアールズ
WR'S(ダブルアールズ)マフラーの開発状況などを掲載。

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