KTM 690 DUKE 用スリップオンマフラー 加速走行試験に行って来ましたが。。。

690DUKE テスト (2)

WR'S(ダブルアールズ)マフラー開発担当です。

昨日(10/1)、㈱デイトナさんのテストコースに於いてJMCA加速走行騒音試験があり、弊社も予定通り690DUKEのスリップオンマフラーを受験して来ました。

ですが。。。 残念ながら当初から懸念していたメカニカルノイズの影響で加速素行試験は不合格となってしまいました。

う~ん。。。車体の個体差といいましょうか、マフラー自体の音量は全然余裕でクリアしていたので残念な限りですね。。。

その車体の個体差なんですが、前回の試験に持ち込まれた車体の方が結果として全然静かでしたね。

今回も加速走行騒音の計測をお手伝いしながらの試験でしたが、試験ライダーを努めてくれたSP忠男さんの「お~ちゃん」コト大泉マフラー部会長をはじめ、前回参加していたメンバーの皆さんも口を揃えて言ってましたね。

前回、持ち込まれた車両はエンジンの斜め横(45度で50cm離れたところ)で計測した時に示した音量は94db、今回、整備を済ませて事前に同じ位置から計測したエンジンの音量は92dbと、行くまでは余裕をかましてたんですけど(笑)、エンジン音=加速走行騒音値とならないのが、試験の難しいところです。

690DUKE テスト (1)
二種類のマフラーの音量はもちろん、エンジン自体の音量も測っていたのですけどね。。。

※ ちなみに試験風景の写真が無くてすみません。規定で試験時の写真撮影はNGなので。。。

でも決して690DUKE自体の出来が悪い訳ではないんですよね。
オーナーの方は分かると思いますが、4速で50km/hからの加速って回転数的にエンジンがシャクった様になりますよね。
1速、2速でも低回転域にクセを持つ690DUKEですから、4速でこのスピードから全開にして計測するこの試験には全く持って不利というか、向いてませんよね。。。(まっ、向いていないで片付けられませんけど)

また今回、試験ライダーの大泉さん曰く、「前回の車両より今回の車両の方がエンジンが調子いいというか、速いよね!」との事。

そう、車両の個体差として今回持ち込んだ車両の方が速かった(調子が良かった?)気がします。
結果、加速した分だけ音量に跳ね返ってくる訳でその分、音量も大きくなってしまうという悪循環(苦笑)。

大泉さんには「このマフラー、パワー出てるよね!出し過ぎが原因なんじゃないの?(笑)」って冷やかされましたが(笑)、マフラーが原因で不合格になった訳ではないので、場合によっては車両の変更も考えて再度挑戦という事にしたいと思います。

年内の試験は残すところ11月中頃と12月の2回のみ。
何とか年内中に合格してリリース出来たらと考えています。

また今回は同じスタイルながら、迫力のあるサウンド(音量はもちろんクリア)のタイプと静音タイプと二種類のタイプを受験して来ました。

690DUKE テスト (6)
※今回試験に持って行った静音タイプのサイレンサーシェルはソリッドタイプで行きました。

正直のところ、音質に関してどの様な味付けや雰囲気に持って行くのが好ましいのか?という意味において、手探り状態であることも事実です。

690DUKEオーナーの方々が期待している音質の部分に関して、日頃たくさんのKTMオーナーに接する機会を持つ人に聞いてみよう!って事で、今年、KTM 1190 RC 8Rで鈴鹿8耐を戦ってくれた大樂竜也選手に電話をする事にしました。

20148時間耐久レース (16)
8耐時の大樂選手です。何か随分前の様な気が…(笑)

彼は鹿児島のKTMマルチディーラ-:フレックスさんの息子さんで彼自身も働いており、プロレーサーならではの視点からライディングに関するアドバイザーとしても活躍しています。

沢山のイベントを運営し、また各種イベントに積極参加されているフレックスさんの名アドバイザー(?)としての立場から、690DUKEに関するお客様の声を聞かせてもらえればと思い、電話を掛けた次第ですが、「迫力のある音を好む方も多くいる反面、静かなマフラーを好む人も多くいる」と、私としてはそんなこと分かった上でアドバイスを聞きたかったのですが(笑)、それならばと、どちらも持って行け!って感じで今回は二種類のタイプを試験して来た次第です。(結果としてはどちらもマフラーに関係無く不合格でしたが)

どちらのタイプもリリースするのか、どちらかをリリースするのか全く決めていませんが、合格させておけば、その後は何とでもなると思い、試験を受けましたが良くも悪くも時間的な余裕が出来たので、あらためてゆっくり仕様を決めて行きたいと思います。

長々と書きましたが、現状こんな感じです。

最後にリクエストも多かったソリッドタイプの装着写真です。

690DUKE テスト (3)

690DUKE テスト (4)

690DUKE テスト (5)

本日、先輩の元に690DUKEを返しに行った際に先輩の工場内で撮ったのですが、思った以上にソリッドタイプのサイレンサーが車体にマッチしますね。

どちらにしてもリリース出来る様、頑張りますので宜しくお願いします。
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KTMオレンジキャラバン2014大阪に出展します。

イベント 690DUKE (8)

WR'S(ダブルアールズ)マフラー開発担当です。

最初に...すみません、Z800用チタンオーバルスリップオンの開発日記ですが、来週からのブログ開始となります。。。
今週は月曜からバタバタと慌しく、明日から台湾のモーターサイクルショーに出張の為、結局のところ今週からの更新は出来ませんでした。(来週から頑張りますので宜しくです!)

さて台湾出張からは土曜日の夜中に大阪に戻る予定ですが、翌日の4月13日(日)に行われるKTMオレンジキャラバン2014大阪に急遽、参加させて頂く事となりました!

KTMオレンジキャラバン2014大阪

今年からBEAMSさん、㈱オーファさんと共に「KTM 1190 RC8 R」で鈴鹿8耐に参戦する事になりましたが、その車両をメインスポンサーであるHOOTERS(フーターズ)さんと共にお披露目する場をKTMさんに頂きました。

鈴鹿ファン感 (2)

東京モーターサイクルショーにも㈱オーファさんブースに車両を展示させて頂きましたが、この車両と共にHOOTERS GIRLも応援に来てくれる事も同時に決定致しました!

2014東京モーターサイクルショー (18)
※写真は東京モーターサイクルショー時です。

きっと華やかに盛り上げてくれる事でしょう♪♪

また今回は、我らチームのテクニカルスポンサーを務めて頂き、チームアドバイザーとしても大変お世話になっている佐藤社長率いる「BabyFace(ベビーフェイス)」さんも出展されるという事で、ベビーフェイスさんと並んでブース展開させて頂きます。

そのブースではベビーフェイスさんの質感高いテクニカルパーツはもちろんの事、690DUKE、200DUKEにパーツ装着車両の展示も行っています。

ちなみに690DUKEの方には現在、JMCA加速走行試験に向けたプロトタイプの弊社スリップオンが、また200DUKEにはBEAMSさんのスリップオンマフラー(こちらもプロトタイプ)も装着しています。

フライング気味に弊社マフラー装着の690DUKEをどうぞ!

イベント 690DUKE (2)
イベント 690DUKE (3)

マフラーにバックステップ!690DUKEが映えますね!

イベント 690DUKE (9)

690DUKEに乗られてる方ならピン!と来ましたか!?
ノーマルのつま先上がりのブレーキペダル位置に苦労されている人も少なくないですよね!(多分、殆どの人だと思いますが)
早速、跨ってみましたがGOODです!
もちろん、ここから好きなペダル角度に調整可能で、最適なポジションに加えて自分好みのペダル角度を選択出来ます。


チェンジ側はこんな感じ♪
イベント 690DUKE (6)

質感も最高で所有欲をそそりますねぇ!(笑)
乗り手の利便性を追求しながら機能美も備えたこの商品、是非見に来て下さいね!

そしてタンデムホルダーには...
イベント 690DUKE (7)

さりげなくヘルメットホルダーが...そしてバーエンドにも...
イベント 690DUKE (4)

本当に質感がいいですねぇ!

その他、写真では分かりにくいですがスタンドフックも装着されており、KTMファンのみならずとも13日(日)にお時間がある方、KTMに興味がある方、是非KTMオレンジキャラバン2014大阪までお越し下さいませ。

会場では試乗コーナーや各種イベントもあり、春の陽気に相まって非常に楽しい1日を迎えられると思います!

それでは皆様、週末にお会い出来る事を楽しみにしています!

KTM 690 DUKE マフラー開発日記

690 (2)

WR'S(ダブルアールズ)マフラー開発担当です。

前回のノーマルマフラーでのベンチテストでは、690DUKEが持つ本来のポテンシャルが見る事が出来、感想としては非常に好印象で「マフラー換えるだけでは性能UPってしないかも」的な凄さを感じましたが(笑)、もう一つ気になる点がありました。

元々、感じてはいたのですが... っていうのは、ノーマルでも音がうるさいんですよね。
しかもそれはマフラーからの音以外の部分から聞こえる音で、吸気音やら、ノイズも含めてエンジンから発するエンジン自体の音が...

何ていうのかな、低回転から一気にアクセルを開けると、その音が結構スゴイんですよね...ユーザーの方なら分かるかな?

690ccシングルの迫力と言ってしまえば、それまでなんですけどね。
まぁ、現時点では深く考えずに、早速マフラーをテストしてみましょう。

まず最初は音量をかなり抑え込んだタイプのサイレンサーにセンターパイプは一つ目の曲げ部分でφ50.8→φ54にテーパードしたものと組み合わせてのタイプから。

690 (3)
このタイプです。

音を抑え気味というか、低速域の特性に特化して造ったものですが、ロードテストではその効果が確認出来なかったのですが、さてどんな感じになるでしょうか?

データ (1)
黒線がノーマルで赤線がタイプ1です。

う~ん、良くも悪くも無いといった感じのグラフが出ましたが、まぁ、マフラー屋としては悪いですね(笑)
でもテストライドした先輩のフィーリング通りの結果で、インプレとベンチデータのイメージが合ってる事に満足
 (...って疑っていた訳ではないですよ、先輩)

次に同じφ50.8→φ54センターパイプで一番相性の良かったサイレンサー構造のタイプでベンチテストです。
ノーマル時に低速域でかなりギクシャクしてた感じで乗り辛かった部分を、このタイプではかなり和らげる事が出来ていますが、果たしてどんな感じになるでしょうか?

データ (3)
黒線がノーマルで赤線がタイプ2です。

以外というか、予想以上に高回転域が元気になっていますが、トルクグラフでは3,000rpmより少し手前の位置からトルクが立ち上がっているのが確認出来ます。

ベンチでも低速域のギクシャク感がかなり改善出来ており、そちらの期待感が強かったのですが、パワーグラフ自体は高回転域の力強さが際立ったグラフとなりました。
あっ、もちろんデータとしては上出来ですよ。
あまりにも低速域の特性が改善していたので、そんなグラフになっているのではと思っただけです。

元々、レスポンスが良い吹け上がり方をするのですが、マフラー交換後は感覚的にレスポンスの良さに馬力が乗っかる感じで、なかなかフィーリングは上々です。
参考までに書くと、ピークではノーマルに比べて約2馬力UPです。

これをこのまま採用!...って事ではなく、これに負けない位のフィーリングだったφ54パイプで造ったセンターパイプでもベンチテストしてみましょう。

DSCN6754.jpg

見た目的にビジュアルが悪いですが(笑)、こちらは鉄で製作したタイプです。
このφ54センターパイプですが、最初の曲げの部分を更に滑らかに繋いで製作しています。

DSCN6751.jpg
こんな感じに。

こちらでのテストの結果がこちら。
データ (2)
上に同じく黒線がノーマルで赤線がタイプ3です。

うん、かなり満足のいくデータが出ましたね。
一般の方が見てそんなに変わっていない様に見えるかも知れませんけど、トルク曲線を見て頂ければ分かる様にかなり力強くなっているのが見て取れます。

タイプ2よりピークパワーが若干落ちましたが、全体的なバランス、そして実走での低速域からのフィーリングがタイプ2よりも良かったので、量産に向けての仕様はほぼこれで決まりですね。

現時点で弊社で計測した近接騒音値は90db前後です。
公的機関での計測はというと仮に90.1dbと出た場合、コンマ代は切り上げとなる為、公式には91dbとなります。


しかし、やはり気になるところが...

近接音量は全然OKなんですけど、エンジンの音が大きく、近接を測る同じ回転数(3,750rpm)でエンジン横から50cmのところで計測すると、エンジンから聞こえてくる音量は何と94db強(大汗)...

近接は純粋にマフラーから出てる音量のみを計測するので問題ないのですけど、加速走行騒音は4速50km/hからアクセルを全開にして加速するバイク自体の音を計測する為、エンジンノイズ以外にも690DUKE特有の車体ノイズも合わせて、現状ではノーマルマフラーでも間違いなく不合格のような...

これは690DUKEが特別問題という事ではなく、690DUKEに限らず外車や逆輸入車は、日本の厳しい基準値に合わせて仕様を決定する国内モデルとは違う為によくある事なんですけどね。

例えば国内仕様のT-MAXは加速走行騒音値は問題なくクリアするんですけど、逆輸入車の場合は通りにくいとか、YZF-R1に至っては国内仕様と逆輸入車(フルパワー)で何と5db位、数値が違ったりとか、普通にあったりします。(ちなみにどちらもアフターマフラーに交換時のデータですけどね)

テストしてる690DUKEは慣らしを終えたばかりの車体で、エンジン自体の当りが付いてくるともう少しは静かになると思うのですけど、現状ではねぇ...。

こんな事もあり、先週12/11(水)に行なわれたJMCA加速走行試験はスルーしました(笑)

次回のテスト1/29までには時間があるので、エンジンを完全にバラして、きっちり組み直す事も含めて車体の整備を完璧にして持ち込みたいと考えています。

また、試験まで時間があるのでサイレンサー構造の仕様変更バージョン等もテストしてベストを見つける事にします。
引き続き、何か動きがある毎にブログを更新していきたいと思います。

KTM 690 DUKE マフラー開発日記

690 (2)

WR'S(ダブルアールズ)マフラー開発担当です。

ロードテストの結果、低速域のギクシャク感をマフラー変更により少しは改善出来たのでは?と、手ごたえを感じて一通りのロードテストを終えましたが、さていよいよベンチテストのスタートです。

まずはノーマルマフラーに戻してのテストです。
それで出たデータがこちら。

データ

7,500rpmを少し越したところでピークパワーは何と70.3ps!

カタログデータで確か68ps(HP)だと思うので、この結果には驚きました。
フランスのFUCHS(フックス)製シャーシダイナモはアメリカのダイノジェットより数値的に大きく出やすいのは確かなんですけど、今まで測ってきた国産車(逆輸入車)で、カタログスペックより馬力が出てた事といえばZX-14R位しか思い当たらないので、そういう意味では本当にしっかり馬力が出てるバイクです、ハイ。

ただし、測る時にも3,500rpm以下の回転では顕著に症状が出て、本当は6速2,000rpmから測りたかったのですけど、何とか測れたのは2,500rpmからと、6速での測定は抵抗のないベンチの上でも結構大変です。

ちなみにフックスでは車両データ入力の際、1次減速比/2次減速比、それにミッションの6速までのギヤ比を入力するのですが、その際に気になったのが5速と6速のギヤ比です。

ちなみに5速、6速のギヤ比がそれぞれ0.956、0.869となっており、4速以降からかなりワイドな感じです。

このワイドなギヤ比を見る限りでは、確かに3,500rpm以下だと5速、6速は使いづらくなるのは当然ですね。
日本車の様にポンポンとギヤを上げて5~60km/h位を5、6速で流すという、乗り方には不向きな設定である事は間違いないですが、一方でこの元気なパワーユニットは魅力的でもあります。

ワイドなギヤ比を見る限り、マフラー交換による特性の変化のみで劇的には変えれませんが、既にロードテストでの改善は確認出来ているので、次回はその辺りを探ってみたいと思います。



KTM 690 DUKE いよいよベンチテスト開始です! 

690.jpg

WR'S(ダブルアールズ)マフラー開発担当です。

プロトタイプのスリップオンマフラーがロードテストを無事に終えて、いよいよシャーシダイナモでのベンチテストが始まります。

純正のマフラーの時にギクシャクしていた低回転域の症状はかなり改善出来ており、体感的には良し!としてこれからはその詳細を探るテストへと入って行きます。

690 (6)

現在装着してるプロトタイプの仕様は、輪切りにしたものを組み合わせてセンターパイプを造っていますが、このマフラーは最初の11ピースの輪切りの部分でφ50→φ54へなる様、テーパードパイプを採用しています。

690 (3)

輪切りパイプで曲がりながらφ50→φ54へと変化させているのですが、何せ直径にして4mmなので分かりにくいですよね(笑)
実際のフィーリングによる結果、当初8ピースでφ50→φ54へとテーパードしてましたが、その後サイレンサー構造の変更を加えしたりしてるうちに最終のこの11ピースの形となった訳ですが、実はφ54パイプをそのまま使用した時と大きな変化が出ていないのも事実なんですよね。

現在は、「なんとなくいい感じの気がする」という段階に過ぎません。

ここはくだらない自己満足ではなく、しっかりベンチテストで見極めたい部分でもあります。

「KTMのバイクは市販車の状態でフルスペックを引き出す様に設計されたバイク」とKTMジャパンの野口社長と以前、お話した時に伺いましたが、まさしくそんな感じで、そういう意味でもしっかりベンチテストを行ないながら開発して行かないと満足のいく製品にはならないので、この部分に関しては自信がある部分でもありますので、しっかり造り込んで行きたいと思います。

どちらにしてもこれからが非常に楽しみです。

690 (1)
-WR'S-サウンド
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Author:ダブルアールズ
ダブルアールズ製品のマフラーやカーボンパーツなど
開発状況や各パーツの担当者のコメントなどを掲載。

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