GSX-R150 マフラー開発日記 スタートします。 - 序章 -

GSX-R150 (1)
納車から少し時間が経ちましたが、いよいよGSX-R150のマフラー開発日記がスタートです。

既に告知の通り、このGSX-R150に関してはレース用マフラーという事で海外クライアントからお仕事を請けましたので、思い存分にまずはパワーを引き出せたらと思っていますが、先月末にリリースになったGSX-R125とは排気量以外はほぼ共通の車体でもあり、またGSX-R125そしてGSX-S125に関していえばJMCA認証フルエキゾーストマフラーの開発も視野に入れている事から、このGSX-R150のマフラー開発もその辺りも含めて進めていきたいと思います。

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さて、最初にエンジンの慣らしを行いながら進めて行く事になるのですが、まずはGSX-R150のスペックをおさらいしておきましょう。

・馬力:  14.1kw(19.17PS)/10,500rpm
・トルク: 14.0Nm/9,000rpm

という事で、なかなかすばらしい性能をDOHCエンジンから発揮してくれています。
因みにGSX-R125はというと。。。

・馬力:  11kw(15PS)/10,500rpm
・トルク: 11Nm/8,000rpm

と、こちらも中々ですが25cc差で4馬力差となっており、GSX-R150がかなりパワフル化されている事に加え、実はGSX-R125もハイパワーなエンジンだという裏付けでもあります。
というのも、欧州では125ccのパワー上限が15馬力だったと思うので、その辺りに合わせてきただけで、元々のポテンシャル自体はかなり高い事が予想されるからです。

GSX-R150がこのスペックで車重が131kg、GSX250Rが18 kW〈24 PS〉/ 8,000 rpmで178kgだという事で、パワーウェイトレシオはGSX-R150が6.83kgに対してGSX-R250が7.41kgと、250ccに匹敵する以上の性能を有している事が確認出来ます。

慣らしをしていてもハイポテンシャルを感じさせる雰囲気がアリアリで、エンジンの吹け上がり方やレスポンスは非常にシャープですね。またシフトチェンジのフィーリングも上々で、なかなか良く出来ていると感じますね。

このバイクは文字通り150(147cc)ですが、弊社で開発したYZF-R125やCBR125R、KTM 125DUKEと比べたシフトチェンジのフィーリングでいうと、一番剛性感があるのが125DUKEで、逆に一番剛性感がなかったのがCBR125R、YZF-R125はその中間的なフィーリングでしたが、125DUKEの場合、少し雑なフィーリングも感じる事がありました。

GSX-R150、おそらくGSX-R125も同じだと思われますが、シフト時のストロークが大きくもなく小さくもなく絶妙で、シフトダウン時のフィーリングは少々軽過ぎる感じもしない訳でもないですが、確実にしっかりとシフトチェンジが出来るので、個人的には及第点以上の質感のよさを感じましたね。

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シフトストロークで言えば125DUKEは少しショート気味、YZF-R125はフィーリングこそ悪くないものの、ストロークが大きかったのでこのGSX-R150はそういう意味でもバランスの取れたスポーティーなフィーリングで私は好きなタイプです。

シャーシダイナモ上でメーターを見てみると、6速3,750rpmで50km/h、6速4,500rpmで60km/hを指していました。
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因みに5速4,250rpmで50km/hと、エンジン最高出力の半分以下の回転数で巡航スピードに乗れるので、小排気量とはいえ、かなりスムーズな走りが街中でも出来るでしょうね。

メーターの視認性は悪くないですね。
そのメーターでいうと、右下の数字に注目です。
写真では燃費を示しているのですが、空気抵抗や車重それに私の重量がほぼ機械上ではかからない事もありますが、かなりの燃費を示していますね。

因みにGSX-R125のカタログ燃費は48.2Lですから、ハイスペックエンジンに経済性も伴うといった、なかなか時代に合った良いバイクの登場ですね。
GSX-R150の場合、高速も乗れるのですが、十分車の流れに乗る事が可能ですね。(横風注意ですが)

ミッションの慣らしもほぼ終了となり、更にフィーリングも良くなった感じなので次はノーマルエンジンのベンチテストに入りたいと思います。

それでは今日はこの辺りで。
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CBR250RR SS-OVAL SLIP-ON 品番・価格が決定しました。

SB1230JM (3)

WR'S(ダブルアールズ)マフラー開発担当です。

新型CBR250RR JMCA認証スリップオンマフラー『SS-OVAL SLIP-ON』のリリースが決定しましたのでお知らせ致します。

【 リリース開始日 】   2018年 3月1日(木)~

【 音量(近接/加速) 】      近接 90dB / 加速 78dB
【 マフラー重量 】         2.3kg (サイレンサーバンド等備品含む)   ※ ノーマルマフラーは5.6kg 
【 付属品 】             ジョイントガスケット

【 CBR250RRノーマルとスリップオンマフラーの比較グラフ 】
最終仕様

『 CBR250RR JMCA認証 SS-OVAL SLIP-ON 』

・ SS-OVALスリップオン ソリッドタイプ  品番 SB1230JM  価格  58,000円(税抜き)

SK1230JM (1)
SK1230JM (2)
SK1230JM (3)

・ SS-OVALスリップオン 焼き色タイプ  品番 SK1230JM  価格  62,000円(税抜き)

SB1230JM (1)
SB1230JM (4)
SB1230JM (2)

となっています。

写真ですが、あらためて撮り直してまたご紹介させて頂きたいと思っていますが、サイレンサーバンドに関してはSS-OVALショートラインと同じく、スリットが入ったタイプのサイレンサ-バンドになります。

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このタイプです。

尚、卸・商社様及び販売店様への新製品案内は来週の連休明け以降に配信させて頂きますので何卒宜しくお願い致します。

今回のSS-OVALスリップオンですが、アイドリング時やブリッピング(空吹かし)時には低音の効いた存在感をしっかり強調しつつも、非常にジェントルな音質に仕上げており、長距離ツーリングでも心地良い音色で疲れさせない音質にまとめています。

ノーマルの金属音的な音質と明らかに違うCBR250RRの持つエンジンそのものの音質を、このマフラーに替える事で感じて頂けるのではないかと思います。

またCBR250RR特有のエンジンブレーキ時のギクシャク感もほぼ完全に解消されますので、「速く、そして更に楽しく」を是非、体感頂きたいと思います。

思わず、「Sport+」モードで走りたくなりますよ!(笑)

それではリリースまで今しばらくお待ち下さい。



CBR250RR 『SS-OVAL SHORT_LINE』 初回出荷分完売しそうです。

cbr250rr LB1230JM (3)

ダブルアールズ開発担当です。

CBR250RR 『SS-OVAL SHORT_LINE』フルエキゾーストが2/6よりリリースとなりますが、先ほど初回ロット分がほぼ予約で埋まりそうとの連絡を受けました。

お買い上げ頂いた皆様、本当にありがとうございました。
初回ロット自体は部材の遅れが生じた事もございまして通常よりは小ロットとなってしまいましたが、それでもこの時期の数量としては足りると思っていましたが、大変嬉しい誤算です。

マフラーの量産自体は継続製作しており、2月中旬頃には次回ロットの準備が整うと思いますので、現在検討頂いている皆様、宜しくお願い致します。

cbr250rr LB1230JM (4)


またお問い合わせを頂いているCBR250RR用 SS-OVALスリップオンに関してですが、品番及び価格、リリース日が決まっていませんが、既に販売店を通じてご予約を頂いている方もいらっしゃるみたいです。
こちらの方もなるべく早く詳細情報を決定し、発表したいと思いますのでご予約される予定の方がいらっしゃいましたら、申し訳ございませんが今しばらくだけお時間を頂けたらと思います。

今年に入り、このCBR250RRに関しては動きが活発になっている様でスリップオン、フルエキと全般に良いスタートが切れてる感じです。

SS-OVALスリップオンも2月中にリリースして、一気に加速出来たらと思っています。

それでは宜しくお願い致します。

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新型CBR250RR SS-OVALスリップオン マフラー開発日記(一気に書きます)

SS-OVALスリップオン (2)

かなり厳しい寒波が日本中に猛威をふるっていますが、首都圏でもすごい事になっていますね。
皆様、大丈夫でしょうか?

さて、SS-OVALスリップオンのマフラー開発日記ですが、この新型CBR250RRに関してベンチテストで既にかなりのデータが取れている事もあり、また先日も書きましたが「SS-OVAL SHORT_LINE」フルエキゾースト開発の際もノーマルマフラーのデータを取るついでにフルエキ用プロトタイプのSS-OVALでベンチテストデータを取っていました。

そのデータがコチラです。

ファーストコンタクト
赤線がプロトタイプで黒線がノーマルマフラーです。
このデータだけ見れば、あまり良いデータには見えないですね。
しかしながらこれまで取ってきたデータはインドネシア仕様も合わせて小冊子を作れる位にあります。。。本当に(笑)

このデータ自体何を示しているのかはサイレンサーの内部構造的にも明白に理解出来るので、今回正式に開発するにあたり、2箇所変更する事にしました。

まず一番がセンターパイプの管長です。
極端な事をしてはいけませんが、サイレンサーの特性に合わせてセンターパイプをショートにしました。
ちょうど去年の今頃からスリップオンの開発に入りましたが、その頃はパイプの管長に関してのデータが当然ながら全く無くて色々と試行錯誤しましたが、小冊子(笑)を見ながらデータを確認して管長を決めました。

次に肝心のサイレンサーです。
スリップオンの場合、極端にパワーが上がる様な事は無いのですが、このサイレンサー内部構造の調整で、少々コントロールは可能です。
このグラフのサイレンサーは来月リリースするショートラインがベースの物です。(少し仕様は違いますが)
これで近接騒音値を計測すると、ノーマルと全く同じ位の87dBでした。

音質は非常にジェントルで、ノーマルマフラーの様な金属チックな音は皆無で、すごく心地が良い音質です。
しかしながらインナー径を含めて少し構造を調整しないとパワーグラフは良くなりません。
先にセンターパイプをショートにはしていますが、それだけでは実はそんなに特性変化は見込めません。
なので、センターパイプはあくまでもサイレンサー構造に合わせるべく調整してる事となります、はい。

音量自体はこのジェントルな音質をそのままに最終的に90dB前後を目標に設定。
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パイプ径を大きくしながらインナーパイプの長さを調整し、ベンチテストで検証していきます。

その検証した結果がコチラ。
プロト2
赤線がプロトタイプ2号で黒線がノーマルです。
なかなかいいデータが取れましたが。。。??ちょっとパワー出過ぎな感じが。。。?

何気に気になりましたので、ノーマルマフラーに戻して再度、ノーマルのパワーチェックです。
ノーマル比較
赤線が先に取ったデータで青線が今回取ったデータです。
想像通りエンジンが少し元気になり、ピークパワーは変わりませんでしたが中速域が良くなっていましたね。
ベンチテストをしているとたまにこんな事がありますね(笑) この日はなんかエンジンの機嫌が良かったですから(笑)

なので、仕切り直して良い方のノーマルグラフとの比較データがコチラ。
最終仕様

まぁ、こんもんでしょう!ちょっと悔しいけど(笑)
それでも十分良いデータが取れた事に満足です。仕様はこれで決定しました。

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出口のインナー径もこの通り大きくなり、見た目にも迫力が出たので良かったです。

計測の結果、近接騒音値は90.5dB前後を示しており、試験で同じ数値だとしたら、試験結果はコンマ代切り上げで91dBという事になるかと思います。因みに加速走行騒音値は78~79dB想定です。

このSS-OVALスリップオンですが、見た目のワイルド感とは裏腹にかなり心地の良い重低音で、既に発売中のスリップオンがスポーティーな歯切れの良い音質だとしたら、こちらはそれを少しマイルドな感じにしたジェントルな音質に仕上がりました。
細かい事は省略しますがサイレンサー構造上、こうなる事は予想していましたが、想像以上の心地良さで個人的も満足のいく仕上がりですね。

最近の傾向で、ノーマルの音が静か過ぎて車に気付かれにくく、コワい思いをした方が、ドレスアップも兼ねて音量が大き過ぎないスリップオンを購入される方を多く見受けられますが、このSS-OVALスリップオンは低音がしっかり効いているので存在感が抜群であるにも関わらず、決して音量が大きなマフラーではないので、いいかも知れませんね。

高速走行域では心地良い連続音なのでマフラーの音で疲れにくい事も最大の魅力になると思いますね。

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明日の試験に向けて天候の事もありますので、この後準備して前乗りする予定ですが、先ほバランスを再確認する為に外で写真を撮ってみました。

まず問題は無いと思いますが、まずは明日の試験をしっかり合格して、しっかりリリースに備えていきたいと思っています。

後日、マフラー動画も撮る予定ですのでまたご紹介させて頂きますね。
それでは今から準備をして浜松に向かいたいと思います。

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新型CBR250RR用 SS-OVALスリップオン 開発開始です。

SB1230JM (2)

ダブルアールズ開発担当です。

SS-OVAL SHORT_LINE(ショートライン)フルエキゾーストですが、リリース日も決まったせいか、お問い合わせ自体もたくさん頂いているみたいで大変嬉しく思っています。

SS-OVAL自体の評価も良く、このサイレンサーでのラインナップを希望されるユーザーやショップさんの声も届いている事から、私自身、心の底から一安心といったところですね(笑)

やはり新しいデザインって、もし外してしまうと開発経費や金型費用が重くのしかかって来るので、プロトタイプから量産に入る時はやはり胃が痛くなる思いがしますね。。。(笑)

その皆さんの熱いリクエストにお応えすべく、新型CBR250RR用スリップオンにも投入する運びとなりました。

新型サイレンサーのプロトタイプをご紹介する時にもブログで書いたと思いますが、頭の中で構想している段階から試作第一号が完成するまでの間、図面で言うところの寸法公差は当然ながらかなりシビアに出す訳ですが、完成したコニカルキャップの実物に触れるまで、内部構造をどうするのか、全く白紙のままにしていたんですよね。

決して手を抜いていた訳ではないのですが、予め細かな仕様まで決めてしまうと、実際金型を製作し、プレスを押す段階で妥協点が生じた場合に、結局のところイチから構想し直す事も考えられますし、小手先で対応する位なら、白紙の状態で実際に完成した現物から考えた方がいいと判断したからなんですが、完成してきた時期が大幅に遅れた事もあり、時間の猶予が無い中で苦労しました。。。(笑)

当初は組み立て時間が大幅にかかる事と、パーツ単価が高い事もあってスリップオンの価格自体がかなり高くなりそうな事からスリップオンに投入するタイミングを見計らっていました。

現在は、量産の組み立て工程も確立出来ましたので、他サイレンサーと比べて作業時間もそんなに大きく変わらないところまで来た事で他ラインナップにも対応出来る体制が出来た事から、今回スリップオンに投入となりました。

SB1230JM (6)
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写真は初期プロトタイプですが、既に発売しているスリップオンからサイレンサーを付け替えるだけでは芸が無いので、このサイレンサーに合わせてスリップオンテールを若干ですがレイアウト変更して装着しています。

アメブロにも書きましたが、実はSHORT_LINE(ショートライン)の開発時、ノーマルのデータ取りの時に何パターンかの試作のSS-OVALをスリップオンでベンチテストしていて、音質もそしてデータもなかなか良い感じだったので、そのデータから元のスリップオンテールをアレンジした物が写真の仕様です。

サイレンサーの構造が影響しているのでしょうが、SS-OVALの場合はスリップオンテールもこれ位短い方がバイクとの相性も良さそうなので、先入観は禁物ですが、手を抜く事無くベンチテストでグラフを見ながら仕様を決めていければと思っています。

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JMCA認証試験ですが、来週行われる試験には間に合わせれそうですので、また進捗状況をこの開発ブログ及びアメブロの方でもお伝え出来ればと思っています。

それでは新型CBR250RR用 SS-OVALスリップオンの開発ブログをスタートしたいと思いますので、ご興味のある方、宜しくお願い致します。

SB1230JM (4)


それでは今日はこの辺りで。

SB1230JM (7)
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Author:ダブルアールズ
ダブルアールズ製品のマフラーやカーボンパーツなど
開発状況や各パーツの担当者のコメントなどを掲載。

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